世界中のどこでも運送業というものは欠かせないものです。
でも、ここ日本でも例外にもなく、運送業におけるドライバー不足が深刻な問題となっています。
今回は、何故人不足が起こるかという理由を現代社会に照らし合わせて考えてみたいと思う。
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トラックの運転手とは
トラックの運転手というものは、みなさんが想像するように宅急便だけではなく、様々な業界でニーズのある職種と言えます。とっても簡単に一覧にまとめてみました。これが全てではないと思いますが。
- 引越し
- 貿易
- 食品関係
- 廃棄物関係
- 製造業等における大型製品の納入など
など挙げてみるだけでも数え切れないほどあり、必然的に沢山のトラックの運転手が必要となります。
ドライバーの人材不足が起こる理由を考えたい
トラックの運転手と言えば、長距離運転があり厳しい仕事だけれどもお給料はしっかり貰えるというイメージと厳しい仕事でお給料も安いというイメージをお持ちの方がいるのではないだろうか。
では、何故人材不足が起こるのだろうか。
2019年現在の日本ではどの業界でも人材不足が浮き彫りにはなっている為、ドライバーに限ったことではないと言えばそうだが、特にドライバー不足という問題は常に話題として挙がっている。
僕が思い当たる問題として2点を挙げてみた。
- ドライバーという仕事がキツイというイメージ(労働時間、条件、環境、賃金)
- 法律の改正により普通自動車免許では4t車が乗れない
いずれも、トラックのドライバーとして仕事をする上で、致命的なものではないだろうか。
厳しい仕事で賃金が良くないという事は必然的に、世の中の優先順位としては下がってきます。誰しもが、賃金が安くて厳しい仕事をしたいとは思わないはず。
これは後ほど触れていきたいのですが、そもそもの仕事の依頼主と運送業者での運賃の設定にあると考えている。
また、現在の法律では普通自動車免許を取得しただけでは、ドライバーで一番多い中型トラックが乗れません。
大型トラックは免許の取得が必要ですが、この約10年で「車の免許を取れば中型トラックまでは乗れる」というわけではなくなりました。
トラックの運転手になろうと思ってなる人たちよりも、仕事を探している際に選択肢としてトラックの運転手になるという事ではハードルの高さが全然違います。
但し、この法律改定においては、心情だけならば普通自動車免許で中型トラックも乗れたほうがいい!と思うかもしれませんが、中型トラックを全く運転した事ない方が運転するのは危険でもあります。
非常に難しい問題ですね。。。
競争が過多になり、過剰に価格の低い運賃が負のスパイラルを生んだ
トラックのドライバーという仕事自体は何も変わらないにせよ、休憩も取れずに10時間を超える運転をしなければならない程の環境が何故起こるのかと考えなければいけないと思う。
例えば「会社側が従業員還元をせず不当な労働を強いている」というパターンと「安い運賃設定でも仕事を取ってこないと会社が回らない」というパターンがあると思う。
考えさせられた点が、中小、零細企業の社長がお話しされているのは、「安い運賃でも仕事を取らないと会社が経営していけない」という点である。
ドライバーを不当な労働を強いる会社だって絶対に悪いしいけないと思う。これは、会社の経営がどうこうよりも守った上で賃金設定をする世の中であるべきだと思う。
競争が起こりすぎたが故に、運賃の値下げ合戦に歯止めが止まらなくなっているということのようだ。
こうした事も「ドライバーは稼げない、キツイだけ」というイメージが蔓延してしまったのではないでしょうか。
近年は改善状況にある労働環境
働き方改革をきっかけにどの業種も過剰な残業をさせないように企業もようやく努力を始めたし、企業も不当なまでに低い価格で仕事を請け負うという事はなくなりつつあるように思う。
というのも、世の中の物価自体が少し上昇傾向であることからもわかる。スーパーマーケットによく行く人なら絶対に気づいていると思う。
つまり、運送業の人材不足というものは、何も運送業だけではなく、どの業界でも起こってはいるが、「イメージ」や「免許取得へのハードルの高さ」などがネックになってしまっている点は事実ではあると思う。
近年ではインターネットが普及したことにより、よりインターネットでの求人というものの重要性は高まってきていると思う。
やはり、中小企業、零細企業でもインターネットなどのメディアを通じて積極的に求人活動を行う必要性は高まってきているように思う。
僕も仕事を見るときに広告よりもインターネットですしね。
どの業界でも起きている人不足に対してこれからの時代に求められる事
日本という国しか知らない僕ですが、今日本は少子高齢化の問題がとても顕著です。
でも、世界規模で見ていくと人口は上昇し続けています。
先進国は少子高齢化が進み、発展途上国は人口の上昇が進んでいるそうです。
日本では確かに人材不足かもしれないし、経済としても難しい時代を迎えるかもしれない。
やがて、この問題は世界規模での競争となってくると思うし、そんな競争に勝つためにより働きやすい環境で、より先進国であり続けるだけの価値を世界に示していく必要があるのではないだろうか。
誰しもがより良い条件で働けるように少しでも多くの情報収集をしたいですよね。
少し話が飛びすぎたが、先進国である日本で一部のトラックのドライバーの犠牲によって我々の生活が成り立っているという事実から目を背けるべきではないし、国を挙げて問題解決に取り組むべきであると心から願う。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました( ^ω^ )