長い歴史を持つプロ野球ですが、その歴史の分だけ、各球団にも歴史があります。
長い歴史の中で様々な名プレーヤーが誕生してきたプロ野球界なので、是非その選手とチームの偉大な歴史にもう一度スポットライトを当てていきたいということでこの記事を書いてみました。
題して、「プロ野球各球団歴代ベストナイン編!!」
ということで今回は、福岡ソフトバンクホークスの歴代ベストナイン(当サイト独自)を紹介していきます。
歴代ベストナインとなるとやはり長いプロ野球の歴史から選んでいくことにはなりますが、1999年に本格的に野球を見始めた私からするとそれより遥かに前の選手というのは当時はインターネットもありませんでしたからレジェンド選手の特集本などでその成績、文章、写真から伝わる想像でその選手を解釈していた部分もあるので、最終的には当サイトテイストになっているのは間違いないでしょう。
福岡ソフトバンクホークス歴代ベストナインはこれだ!
【先発投手】
斉藤和巳(福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス)

日本時代キャリアハイ:2006年 26登板18勝5敗 201.0回 防御率1.75 205奪三振 WHIP0.96 勝率.783 完封5 無四球3 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB): 150試合79勝23敗 949.2回 防御率3.33 846奪三振 WHIP1.22 勝率.775(1997年〜2007年 実働11年 ※在籍14年)
これは当サイト枠なのかもしれません。通算勝利数などの通算成績をみると他にも投手は沢山いるのですが、僅かな期間でしたが、斉藤和巳をリアルタイムで見ていた私からすると斉藤和巳は「特別な投手」なのです。
正直、2000年以降の投手で数字上だけでみると杉内俊哉、和田毅、近年では千賀滉大など素晴らしい投手は沢山います。ただ、斉藤和巳は特別なのです。
とにかくチームのために腕を振って投げる姿はとても印象的で、特に2006年のクライマックスシリーズでの日本ハム戦で孤軍奮闘投げ続けていた中、サヨナラ負けを喫し、膝をついてマウンドで崩れる姿に胸を打たれました。
高い身長から投げ下ろす勢いのあるストレートと変化球で当時のパリーグの象徴としていつまでも語り継がれていく投手ではないでしょうか。
通算勝率も.775と非常に高く、負けないエースとして君臨し続けました。
【中継ぎ】
森唯斗(福岡ソフトバンクホークス)

キャリアハイ:2014年 58試合4勝1敗20ホールド 65.2回 防御率2.33 54奪三振 WHIP0.94
通算成績(NPB): 470試合25勝27敗 127セーブ 105ホールド 509回 防御率2.94 471奪三振 WHIP1.10 (2014年〜2024年現在現役 実働10年)
現在は抑え投手として固定されていますが入団から3年は中継ぎとして安定した成績を残した森唯斗を選出させていただきました。
強力ホークスの歴代中継ぎというと篠原貴行、岡本克道、近年では岩嵜翔、モイネロ、高橋純平などがいるので最後まで悩みました。
力強い投げっぷりで相手を威圧し抑え込むその姿は現在のホークスに不可欠の存在である森唯斗。特に、入団してから7年間一度も大きな離脱がなく投げてこれているというところはチームの計算が立ちやすく大きなプラスポイントと言えるでしょう。
これからどれだけ数字の上乗せが出来るか楽しみな選手ですね。
【抑え】
デニス・サファテ(ブルワーズ→アストロズ→オリオールズ→広島東洋カープ→埼玉西武ライオンズ→福岡ソフトバンクホークス)

日本時代キャリアハイ:2017年 66登板2勝2敗54セーブ3ホールド 66.0回 防御率1.09 102奪三振 WHIP0.67 ※赤字はNPB歴代最多
通算成績(NPB): 427試合27勝20敗234セーブ48ホールド 435.1回 防御率1.55 574奪三振 WHIP0.89 (2011年〜2018年 実働8年 ※在籍11年)
通算成績(MLB): 92試合5勝4敗8ホールド 119.1回 防御率4.53 131奪三振 WHIP1.49 (2006年〜2009年 実働4年)
ソフトバンク時代で守護神を務め、その圧倒的な存在感から他球団ファンはリードされた場面でサファテの登板があると希望を失ったことでしょう。
それぐらいソフトバンク時代のサファテの存在感はすごかったと言わざるを得ません。
長身から常時150キロを超えてくるストレートと切れ味鋭い変化球を武器に相手打者が手も足も出ない姿を何度見てきたことでしょうか。球速の数字以上に相手打者の反応を見ているとその凄さがわかります。
2017年はシーズン54セーブというNPB歴代最多のシーズン記録を打ち立てました。143試合制の現代のプロ野球ではチームの優勝争いが80勝以上と仮定してもセーブがつく場面での登板がどれだけ出来るか、どれだけ確実に抑えられるかということを考えるとその記録を塗り替えるのは、現実的に困難でしょう。それほど凄い記録をサファテは打ち立てたのです。
2011年に広島へ入団し2013年は西武に1年間所属し、そこから2014年から2021年までソフトバンクに在籍しました。
怪我の影響もあり2018年シーズン途中に離脱し、遂に2021年に現役を引退しましたが、サファテのこれまでの活躍は当時の野球ファンは忘れることはないでしょう。
【捕手】
城島健司(福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス→マリナーズ→阪神タイガース)

キャリアハイ:2003年 140試合551打数182安打 打率.330 本塁打34 打点119 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1323試合4756打数1406安打 打率.296 本塁打244 打点808(1995年〜2005年,2010年〜2012年 実働14年)
通算成績(MLB):462試合1609打数431安打 打率.268 本塁打48 打点198(2006年〜2009年 実働4年)
何故、野村克也ではないのですかというツッコミもあるかもしれません。ただ、野村克也は【俺が選ぶ!】プロ野球パリーグ歴代のベストナインを選んでみたこちらでパリーグを代表するベストナインとして選出しています。
2000本安打に届かなかったことが不思議なくらい打って打って打ちまくった城島健司。
2003年に放った年間182安打は捕手としてのシーズン最多となっており、とにかく長打もあって率も残せる打てる捕手でした。
守備面でも捕球面はやや苦手だと言われていましたが、その欠点を覆す座ったまま送球し盗塁を刺す強肩「ジョーバズーカ」で相手走者をアウトにしてきました。
また、2021年現在日本人捕手としてMLBで戦ったのは城島のみであり、MLBでも4年間で48本塁打を放つなど、日本人捕手としてMLBの世界でも通用することを証明しました。
【一塁手】
松中信彦(福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークス)

キャリアハイ:2004年 130試合 478打数171安打 打率.358 本塁打44 打点120 (三冠王)
通算成績(NPB):1780試合 5964打数1767安打 打率.296 本塁打352 打点1168(1997年〜2015年 実働19年)
平成で唯一、三冠王に輝いた松中。広い福岡ドームを本拠地としながらも長打を売りにしていながらも、それでも高打率を残し続けたことで当時のパリーグの投手は手がつけられませんでした。松坂大輔からバットが折れながらも放った本塁打などインパクトのあるプレーが今でもファンの心に焼き付いていることでしょう。
現在とは違いインターネットがあまり普及していない2000年前半は個人的に衛星放送は契約していなかったので、殆どが夜のスポーツ番組でその姿を見ることが大半でした。
それでもたまに訪れる神戸グリーンスタジアムでビジターとして訪れていた松中の打撃練習や打席でスタンドに運ぶ姿を見てきましたが、やはりすごかったです。
平成生まれの僕からすればホークス史上最強の一塁手は間違いなく松中だ!と感じたので選出させていただきました。
【二塁手】
井口資仁(福岡ダイエーホークス→ホワイトソックス→フィリーズ→パドレス→フィリーズ→千葉ロッテマリーンズ)

キャリアハイ:2003年 135試合515打数175安打 打率.340 本塁打27 打点109 盗塁42 得点112 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1915試合 6512打数1760安打 打率.270 本塁打251 打点1017 盗塁176 二塁打367(1997年〜2004,2009年〜2017年 実働17年)
通算成績(MLB):493試合 1841打数494安打 打率.268 本塁打44 打点205(2005年〜2008年 実働4年)
やはりホークスの歴代最強二塁手といえば井口資仁でしょう。
比較的小技や足を駆使する選手が多い中、井口はその起用さに加え、長打力を備えており、当時のダイエーホークスの「ダイハード打線」の象徴としてチームを支えていました。
惜しくも現役時代にトリプルスリーを達成することはできませんでしたが、当時の広い福岡ドーム(ホームランテラスはありませんでした)で2001年は30本塁打を放ちました。
MLBにも4年間在籍し、ワールドシリーズで2個チャンピオンリングを獲得しております。MLBではチーム事情や打順の巡り合わせでやや自己犠牲に徹する役割であったため打撃成績は日本時代ほどではありませんでしたが、当時のホワイトソックス首脳陣から「井口のように深く野球を知っている選手がMVPだ」など非常に評価が高かったといいます。
2021年現在、ヤクルト山田、楽天浅村など打てる二塁手が台頭してきましたが、その礎、風潮、伝統を作ったのは井口資仁ではないでしょうか。
【三塁手】
小久保裕紀(福岡ダイエーホークス→読売ジャイアンツ→福岡ソフトバンクホークス)

キャリアハイ:1997年 135試合527打数159安打 打率.302 本塁打36 打点114 二塁打37 長打率.588 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):2057試合7474打数2041安打 打率.273 本塁打413 打点1304 (1994年〜2002年,2004年〜2012年 実働18年 ※在籍19年)
美しいバット投げでファンを魅了し続けた小久保裕紀。
個人的には小久保以外がホークスの三塁手として考えられませんでした。(松田宣浩もいい選手なのは間違いありませんが)
現役を通して、本塁打王と打点王にそれぞれ一度ずつ輝いており、通算2041安打を放ち文字通り名選手としてホークスを支えてきました。
2003年はオープン戦の本塁突入時に接触した際に怪我を負い、シーズン全休となってしまい、同年オフ、無償トレードで巨人へ移籍するというファンとしては少し複雑なニュースもありましたが、巨人時代の2004年も41本塁打を放ち活躍。
その後、ダイエーホークスからソフトバンクホークスにチーム名が変わりましたが、オーナーの孫正義の以降もありFAにて再度ホークスへ移籍し復帰が叶った形となりました。
【遊撃手】
川崎宗則(福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス→マリナーズ→ブルージェイズ→カブス→福岡ソフトバンクホークス→味全ドラゴンズ→栃木ゴールデンブレーブス)

キャリアハイ:2010年 144試合602打数190安打 打率.316 本塁打4 打点53 盗塁30
通算成績(NPB):1187試合 4710打数1376安打 打率.292 本塁打27 打点267 盗塁267 犠打180(2001年〜2011年,2017年 実働12年)
通算成績(MLB)276試合 633打数150安打 打率.237 本塁打1 打点51 盗塁12(2012年〜2016年 実働5年)
2011年までのNPB時代はスマートに元気にプレーする遊撃手という印象が強くグラウンドを縦横無尽に駆け回りました。長打こそ多くなかったものの盗塁王にも1度輝いています。WBCなどの日本代表でも活躍しています。
また、NPB実働は12年ですが通算三塁打65は歴代15位タイといずれも通算2000本安打以上達成者の松井稼頭央、新井宏昌に並びます。
MLB時代はややパワー不足に苦しんだものの、諦めずひたむきにプレーする姿勢やアメリカの文化に馴染もうとする姿勢がMLBファンの心を掴み、数字には表せない素晴らしいプレーヤーとして活躍しました。
2017年を最後にNPB球界を去りましたが、現在も台湾球界を経て、国内独立リーグで元気に野球を続けており、今後も川崎宗則の野球人としてのこれからに注目ですね。
【外野手】
内川聖一(横浜ベイスターズ→福岡ソフトバンクホークス→ヤクルトスワローズ)

キャリアハイ:2011年 114試合429打数145安打 打率.338 本塁打12 打点74 ※横浜時代を除く ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):2022試合7230打数2186安打 打率.302 本塁打196 打点960 二塁打360 (2001年〜2019年、2021年〜2022年 実働21年 ※在籍21年)
野村克也が「プロ野球始まって以来の好打者」と呼ぶ日本を代表する右打者。セパ両リーグで首位打者を獲得しており、プロ野球史に名が残るほどの名選手の内川聖一。
大分工業高校から鳴り物入りで横浜ベイスターズへ入団しましたが、初めて規定打席に到達したのはプロ入り8年目で同年に打率.378で首位打者、当時の右打者最多安打の189安打を放ち才能が一気に開花しました。
ソフトバンクへ移籍1年目となる2011年に統一球ながら打率.338をマークし首位打者に輝き以降、退団までの2020年、レギュラーシーズンのみならず常勝ソフトバンクのクライマックスシリーズ、日本シリーズでも存在感を発揮しました。
2022年限りでヤクルトスワローズから現役を引退しました。
柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)

キャリアハイ:2015年 138試合502打数182安打 打率.363 本塁打34 打点99 盗塁32 四球88 塁打317 得点110 出塁率.469 長打率.631 OPS1.101 ※トリプルスリー達成 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1398試合 4929打数1542安打 打率.313 本塁打260 打点855 盗塁159 (2011年〜2024年現在現役 実働13年)
ホークス史上でも最強の打者と呼べる存在の柳田悠岐。
細かい説明などいらないぐらい誰しもがその柳田の素晴らしさを知っているはずです。
また、MLB移籍が噂されましたが、2020年からソフトバンクホークスと7年の長期契約を結んでおり、契約が終わる頃には30代後半という年齢から実質生涯ホークスの選手となりそうです。
まだまだバリバリの現役で特に反対方向の本塁打などは年齢を重ねるごとに技術が向上している印象で今後年齢とは関係なく更なる飛躍、すごいプレーをファンに見せてもらいたいですね。
中村晃(福岡ソフトバンクホークス)

キャリアハイ:2014年 143試合571打数176安打 打率.308 本塁打4 打点61※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1414試合 4967打数1387安打 打率.279 本塁打66 打点503(2011年〜2024年現在現役 実働13年 ※所属15年)
天才的なバットコントロールでホークスの打撃陣を支え続ける中村晃。
帝京高校時代は高校通算60本塁打を放つ強打者でしたが、プロではアベレージヒッターとしての適性を活かしています。
また守備面では外野守備でゴールデングラブ賞受賞こそないものの数字上は非常にパフォーマンスも高く、一塁手としては2020年にゴールデングラブ賞に輝きました。
まだまだ数字の上積みも期待できる選手の一人ではないでしょうか。
【指名打者】
門田博光(南海ホークス→オリックスブレーブス→福岡ダイエーホークス)

キャリアハイ:1988年 130試合447打数139安打 打率.311 本塁打44 打点125 犠飛10 敬遠20 四球98 出塁率.429 長打率.633 OPS1.062※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):2571試合 8868打数2566安打 打率.289 本塁打567 打点1678(1970年〜1992年 実働23年)
平成生まれの私自身、リアルタイムで門田博光のプレーを見たことはありませんが、映像でみたり、この成績を見るとその偉大さがわかります。
1988年は私が見る限り、門田のキャリアハイとなる年ですが、実は40歳での記録だというのでこれは驚きでした。
入団当初は、「大振りはやめろ」という野村克也の意見は聞かずに大成するなど自分を信じ、貫き続けたあたりは当時のパリーグの「職人らしさ」を感じさせます。
これから先の未来も門田博光という選手の偉大さは永遠に語り継がれていくことでしょう。
プロ野球選手が実際に試合に使ったバットで作られた「お箸」の「かっとばし」を利用して環境にやさしいSGDsの一員になり、プロ野球を持続可能な社会の一つとして支えていきましょう!
福岡ソフトバンクホークス歴代ベストナインで勝手にオーダーを組んでみた
今回当サイトが選出した福岡ソフトバンクホークスのベストナインでオーダーを勝手に組んでみました。
1.(遊)川崎宗則
2.(二)井口資仁
3.(中)柳田悠岐
4.(一)松中信彦
5.(指)門田博光
6.(三)小久保裕紀
7.(左)内川聖一
8.(捕)城島健司
9.(右)中村晃
先発:斉藤和巳
中継ぎ:森唯斗
抑え:デニス・サファテ
なんとまぁ、エレガントな打線でしょう!
というか、打順なんて決められませんよね(笑)特に南海ホークスからダイエーホークスに変わった当初は低迷しましたが、90年代後半から強力なチームに変わり現在の黄金期を迎えたソフトバンクホークスの流れで素晴らしい選手が勢揃いですね。
やはり、勝つチームには素晴らしい選手が歴代必ずいるということですね。
今回は中継ぎの選出に非常に迷いましたし、先発投手あたりは杉内俊哉や南海時代まで遡れば杉浦忠など名投手も候補に挙げられるのではないでしょうか。
ここはあくまでも当サイトの好みとしてですね。。。
皆様が選ぶ福岡ソフトバンクホークスの歴代ベストナインはいかがでしょうか?
コメントもどしどしお待ちしております!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )