長い歴史を持つプロ野球ですが、その歴史の分だけ、各球団にも歴史があります。
長い歴史の中で様々な名プレーヤーが誕生してきたプロ野球界なので、是非その選手とチームの偉大な歴史にもう一度スポットライトを当てていきたいということでこの記事を書いてみました。
題して、「プロ野球各球団歴代ベストナイン編!!」
ということで今回は、東京ヤクルトスワローズの歴代ベストナイン(じょへー独自)を紹介していきます。
歴代ベストナインとなるとやはり長いプロ野球の歴史から選んでいくことにはなりますが、1999年に本格的に野球を見始めたじょへーからするとそれより遥かに前の選手というのは当時はインターネットもありませんでしたからレジェンド選手の特集本などでその成績、文章、写真から伝わる想像でその選手を解釈していた部分もあるので、最終的にはじょへーテイストになっているのは間違いないでしょう。
それもこれも含めて皆さんも、「いやそれは違う!」「自分ならこうだ!」という考えも巡らせながら読んでいただければと思います。
東京ヤクルトスワローズ歴代ベストナインはこれだ!
【先発投手】
石井一久(ヤクルトスワローズ→ドジャース→メッツ→東京ヤクルトスワローズ→埼玉西武ライオンズ)
日本時代キャリアハイ:1998年 28登板14勝6敗 196.1回 防御率3.30 241奪三振 WHIP1.29
通算成績(NPB): 419試合143勝103敗 2153.1回 防御率3.63 2115奪三振 WHIP1.31 (1992年〜2001年,2008年〜2013年 実働18年)
通算成績(MLB): 105試合39勝34敗 564.0回 防御率4.44 435奪三振 WHIP1.53 (2002年〜2005年 実働4年)
※太字はリーグ最多。
ほんわかキャラクターで現役時代は振る舞っていましたがいざマウンドに立つと奪三振の山を築く投手でした。コントロールに難があり勝ち星も14勝が最高ながらも日米通算で182勝を挙げています。
しかしながら、サウスポーから繰り出されるストレートとスライダーは非常に威力があり、1990年代のセリーグの強打者を苦しめてきました。
また、短期決戦などのここぞというところで凄まじい集中力で結果を残すことも、石井一久の凄さの一つです。
勝ち星だけを見れば他にも先発投手として石井一久を上回る投手はいますが、90年代から2000年初頭の強い時代のヤクルトの象徴として選出させて頂きました。
【中継ぎ】
五十嵐亮太(ヤクルトスワローズ・東京ヤクルトスワローズ→メッツ→ブルージェイズ→ヤンキース→福岡ソフトバンクホークス→東京ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:2004年 66登板5勝3敗37セーブ 74.1回 防御率2.66 86奪三振 WHIP1.25
通算成績(NPB): 823試合65勝39敗70セーブ163ホールド 866.1回 防御率2.93 920奪三振 WHIP1.15 (1999年〜2009年,2013年〜2020年 実働18年)
通算成績(MLB): 83試合5勝2敗 73.0回 防御率6.41 72奪三振 WHIP1.81 (2010年〜2012年 実働3年)
当時日本最速を出した158kmのストレートを武器に活躍したリリーフ投手の五十嵐亮太。
MLB移籍までのヤクルト時代はとにかくストレートで押す投球でしたが、MLB移籍2年前にトミージョン手術を受けるなどした影響からかMLBでは大きく活躍こそ出来ませんでしたが、代名詞となったナックルカーブを習得し、後にソフトバンクへ移籍し最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得するなど、リリーフエースとして復活を遂げました。
通算登板数も日米で906試合を記録し、長くリリーフ投手としての地位を維持し続けた点も偉大であると考えます。
【抑え】
高津臣吾(ヤクルトスワローズ→ホワイトソックス→メッツ→東京ヤクルトスワローズ→ウリ・ヒーローズ→興農ブルズ)
キャリアハイ:2001年 52登板0勝4敗37セーブ 51.2回 防御率2.61 39奪三振 WHIP1.20
通算成績(NPB): 598試合 36勝46敗286セーブ8ホールド 761.1回 防御率3.20 591奪三振 WHIP1.27 (1991年〜2003年,2006年〜2007年 実働15年)
通算成績(MLB): 99試合 8勝6敗27セーブ8ホールド 98.2回 防御率3.38 88奪三振 WHIP1.23 (2004年〜2005年 実働2年)
球界でも珍しいサイドスローの抑え投手の高津臣吾。
シンカーを武器として、三振よりも打たせてとるピッチングを持ち味として、日本通算で286セーブで名球会入りを果たしています。
リリーフ投手は速いストレートを武器として、1イニングを勢いで抑える投手が多い中、技巧派投手で286セーブをあげるまでヤクルトの守護神を担ってきた点は非常に魅力を感じていたファンも多いのではないでしょうか。
2004年から2005年までMLBに移籍し、2004年には19セーブ、防御率2.31という素晴らしい成績も残しました。
MLBからヤクルトへ移籍したのち、韓国、台湾球界に活躍の場を移し歴代の名球会投手の中でも様々な経験をした投手です。
強いヤクルトの中で絶対的な抑え投手として活躍した高津臣吾は現在でも尚野球ファンの記憶に残っていることでしょう。
【捕手】
古田敦也(ヤクルトスワローズ・東京ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:1991年 128試合 412打数140安打 打率.340 本塁打11 打点50
通算成績(NPB):2008試合 7141打数2097安打 打率.294 本塁打217 打点1009(1990年〜2007年 実働18年)
長い歴史のプロ野球の中でも名捕手として名前が必ず挙がるレジェンド古田敦也。
90年代の強いヤクルトで絶対的扇の要としてチームを支えてきた名捕手で、古田敦也にボールを受けて欲しいというコメントを出すヤクルトの新人投手が沢山いたことが印象的です。
ボール球がストライクになると言われたような古田のキャッチングでヤクルト投手王国の中心となり、また打撃面でも捕手ながら常に高打率を残し打線の中心として活躍しました。
今後、ヤクルトに彼を超えるような捕手が現れるのでしょうか。
【一塁手】
ロベルト・ペタジーニ(アストロズ→パドレス→メッツ→レッズ→ヤクルトスワローズ→読売ジャイアンツ→レッドソックス→マリナーズ→メキシコシティ・レッドデビルズ→LGツインズ→福岡ソフトバンクホークス)
キャリアハイ:1999年 134試合452打数147安打 打率.325 本塁打44 打点112
通算成績(NPB):837試合 2830打数882安打 打率.312 本塁打233 打点635(1999年〜2004年,2010年 実働7年)
通算成績(MLB):242試合 366打数83安打 打率.227 本塁打12 打点54(1994年〜1998年,2005年〜2006年 実働7年)
ヤクルト史上最強助っ人と呼ぶファンも多いペタジーニ。
ヤクルト在籍は4年のみとなりましたが、当時巨人に在籍していた松井秀喜と熾烈な本塁打王争いを繰り広げ、ヤクルトのみならずセリーグを代表する打者として名を馳せました。
40本前後の本塁打に加え、打率の部門でも3割以上を記録し常にリーグ上位に位置しており文字通り最強の助っ人と言えるでしょう。
読売ジャイアンツに移籍後は当時一塁手の清原和博とポジションが被り、ヤクルト時代に守ったことのなかったレフトを守り悪送球など守備の面で非常に苦しみましたが、一塁手を守ったヤクルト時代は2000年〜2002年まで3年連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど本職の一塁守備には定評がありました。
【二塁手】
山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:2015年 143試合557打数183安打 打率.329 本塁打38 打点100 盗塁34 39二塁打 出塁率.416 長打率.610 OPS1.027 ※トリプルスリー達成
通算成績(NPB):1430試合 5270打数1488安打 打率.282 本塁打285 打点841 盗塁194(2012年〜2024年 実働13年 2024年現在現役)
3割30本30盗塁というプロ野球の歴史の中でもトリプルスリーを達成したのは歴代でもたったの10人と、いずれも2回以上達成したのは山田哲人のみ(3度達成)と記録の上でも異次元の選手です。
3割30本という記録自体も素晴らしい打者の成績の証ではあるものの、たいていは比較的長打力が少なく走力に特化した選手が30盗塁以上をマークすることが多い中で、その全てを達成することは非常に困難だと考えられます。
守備の負担が大きい二塁手の中で長打が打てて、打率も残せる打者というのは非常に貴重な存在ですが、近年はやや怪我に悩まされている印象はあるものの成績自体は他球団のレギュラー二塁手に比べても優秀であり、野球ファンが山田哲人に抱く期待の高さの表れと言えるでしょう。
2020年オフにヤクルトと7年契約を結び、現役晩年まで山田哲人をヤクルトでプレーする姿が見られるということでファンにとっても嬉しいニュースとなりました。
年齢を重ね、プレースタイルやポジションが変わるかもしれませんが、更なる飛躍を1人の野球ファンとして私は応援していきたいと思っています。
WBC2023年のメンバーで日本代表の世界一にも貢献しました。
【三塁手】
村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:2022年 141試合 612打数155安打 打率.318 本塁打56 打点134※三冠王
通算成績(NPB):693試合 2430打数670安打 打率.276 本塁打191 打点514 (2018年〜2024年 実働7年 2024年現在現役)
選出ベストナインの中でも通算成績、試合数共に最も少ない選手となりますが、村上宗隆の2022年のインパクトは日本野球界に衝撃を与えました。
シーズン本塁打は王貞治の55本を凌ぐ56本、打率、打点もリーグトップで三冠王にも輝きました。
特に優勝争いをしている最中での三冠王ですので、他球団からのマークも厳しくなるところですがその中での獲得は価値のあるものだと言えます。
日本を代表する選手として今後も村上宗隆の活躍に目が離せません。
2023年WBCでは序盤から不振で苦しみましたが栗山監督の我慢強い起用に答え、準決勝のメキシコ戦ではサヨナラ2点タイムリーを放ち劇的な勝利の立役者となるなど、レギュラーシーズンではやや苦しみましたがこれからのさらなる活躍に期待が大きく集まります。
【遊撃手】
宮本慎也(ヤクルトスワローズ・東京ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:2001年 125試合 477打数129安打 打率.270 本塁打1 打点17 犠打67(シーズンNPB記録) 盗塁11
通算成績(NPB):2162試合 7557打数2133安打 打率.282 本塁打62 打点578 犠打408 盗塁111(1995年〜2013年 実働19年)
ゴールデングラブ賞を遊撃手として6度、三塁手として4度獲得した守備職人。派手なプレーは決してすることはなく、とにかく堅実に誰よりも人がアウトに出来ない打球をアウトにすることを拘り続けた現役時代。
2001年にはシーズン67犠打というNPBにおける1シーズン記録(2021年現在)も記録しており、まさに「職人」と言えるでしょう。
また、守備においても2011年に三塁手として守備率.997はNPBにおける1シーズン記録(2021年現在)です。
しかしながら、長打こそ多くないものの2000本安打を達成し名球会入りしており、通算打率も.282と非常にレベルの高い選手であるということが言えます。
オリンピックやWBCという日本代表にもその高いレベルの野球人として、またキャプテンとして評価されており、日本野球界を支えてきました。
【外野手】
若松勉(ヤクルトアトムズ・ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:1977年 122試合441打数158安打 打率.358 本塁打20 打点70 盗塁13 二塁打30
通算成績(NPB):2062試合 6808打数2173安打 打率.319 本塁打220 打点884 盗塁151 二塁打355 (1971年〜1989年 実働19年)
身長は公称168センチ(実際は166センチとも言われている)と歴代のプロ野球の中でも特に低身長の部類に入りますが、「小さな大打者」という代名詞を持つ若松勉。
通算2173安打で名球会入り、首位打者は2度獲得しており、通算打率も.319(通算6000打数以上の選手の中では歴代1位、4000打数以上の場合歴代3位)という素晴らしい記録が残っており、2009年に殿堂入りも果たしています。
高い打率を残しながらも通算本塁打は220本を記録しており、パンチ力も兼ね備えており文字通り「小さな大打者」と呼ばれる理由が若松勉のプレーをリアルタイムに見ていなかった私でも納得が出来ます。
青木宣親(ヤクルトスワローズ・東京ヤクルトスワローズ→ブルワーズ→ロイヤルズ→ジャイアンツ(MLB)→マリナーズ→アストロズ→ブルージェイズ→メッツ→東京ヤクルトスワローズ)
キャリアハイ:2010年 144試合 583打数209安打 打率.358 本塁打14 打点63 盗塁19 二塁打44
通算成績(NPB):1652試合 6126打数1929安打 打率.315 本塁打145 打点658 盗塁175 二塁打323 (2004年〜2011年,2018年〜2024年 実働15年※2024年現在現役)
通算成績(MLB):759試合 2716打数774安打 打率.285 本塁打33 打点98 (2012年〜2017年 実働6年)
プロ野球史でも最高レベルの好打者青木宣親。
2012年にMLBへ移籍した際は、MLB内で日本人野手の評価が下落しており青木ほどの選手がテストを経てブルワーズへ入団しているが、その後はMLBでも安打を放ち続け活躍。渡り歩いた球団は6年間で7球団と年数よりも球団数の方が多くなっているが、シーズン中のトレードなどはいかに青木がチームが勝つために必要な選手であるかということが読み取れるのではないでしょうか。
2018年からヤクルトへ移籍し、復帰という形になりベテランの域に達しているものの未だに3年間で3割以上2度という高いレベルの成績を残し続けています。
ウラディミール・バレンティン(東京ヤクルトスワローズ→福岡ソフトバンクホークス)
キャリアハイ:2013年 130試合 439打数145安打 打率.330 本塁打60 打点131 出塁率.455 長打率.779 OPS1.234
通算成績(NPB):1082試合 3704打数991安打 打率.268 本塁打297 打点785(2011年〜2020年 実働10年 ※2021年現在現役)
通算成績(MLB):170試合 511打数113安打 打率.221 本塁打15 打点52 (2007年〜2009年 実働3年)
NPBシーズン最高本塁打記録となる60本の本塁打を放った2013年。王貞治の持つNPB記録のシーズン55本塁打を塗り替えた男こそがバレンティンです。他の2011年から2013年まで3年連続本塁打王となりますが、いずれも30本台でしたが、2013年に突如打って打って打ちまくった印象です。
ヤクルトへ加入した2011年当初は強肩で守備も上手いと言われていましたが、近年では打撃の長所があるため外野のスタメンで出場出来ていたというのが本当のところではないでしょうか。
NPB通算で297本塁打を放っており、まさしくヤクルトの中ではペタジーニに並ぶヤクルト史上最強助っ人の1人ではないでしょうか。
ヤクルトの象徴的存在であった古田敦也捕手の青いキャッチャーミットのモデルです。大きめの理由は「動きの大きい変化球にも対応するため」という理由で他の捕手よりとにかく大きくしていたようです。また、青いミットの理由は「青色は投手が集中できるから」ということで考え抜かれて選ばれたキャッチャーミットを是非、一度手にとってみてはいかがでしょうか♪
ヤクルト歴代ベストナインで勝手にオーダーを組んでみた
今回じょへーが選出したヤクルトのベストナインでオーダーを勝手に組んでみました。
1.青木宣親(右)
2.宮本慎也(遊)
3.山田哲人(二)
4.村上宗隆(三)
5.ウラディミール・バレンティン(左)
6.ロベルト・ペタジーニ(一)
7.古田敦也(捕)
8.若松勉(中)
9.石井一久(投)
中継ぎ:五十嵐亮太
抑え:高津臣吾
ゴージャスなオーダーですね!しかしながら、打順に非常に迷いました。。。素晴らしい選手が多く、4番打者は本塁打数であればバレンティンかと思いましたが、活躍ぶりと存在感を考えると打率も残せて本塁打も打てる村上が一番適任なのではないかと思いました。
生涯打率.319の若松、.325(2021年シーズン前成績)の青木がいるこの打線は他球団を比べても非常に手強いですね。
宮本慎也の打力だけを考えると8番かとも思いましたが、シーズン67犠打の日本記録があることを考えると、典型的な形で2番に据えて置くことに味が出るなという完全に個人的な好みです(笑)
ベストナインはやっぱりその人の「好み」と「どの時代の野球を見てきたか」で大きく変わると思いますがなるべくそのチームで在籍した年数や貢献度、通算成績を総合的に判断して実際のプレーを見ていない選手でもデータなどから選出するようにしています。
皆様が選ぶ東京ヤクルトスワローズの歴代ベストナインはいかがでしょうか?
コメントもどしどしお待ちしております!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )