長い歴史を持つプロ野球ですが、その歴史の分だけ、各球団にも歴史があります。
長い歴史の中で様々な名プレーヤーが誕生してきたプロ野球界なので、是非その選手とチームの偉大な歴史にもう一度スポットライトを当てていきたいということでこの記事を書いてみました。
題して、「プロ野球各球団歴代ベストナイン編!!」
ということで今回は、広島東洋カープの歴代ベストナイン(じょへー独自)を紹介していきます。
歴代ベストナインとなるとやはり長いプロ野球の歴史から選んでいくことにはなりますが、1999年に本格的に野球を見始めたじょへーからするとそれより遥かに前の選手というのは当時はインターネットもありませんでしたからレジェンド選手の特集本などでその成績、文章、写真から伝わる想像でその選手を解釈していた部分もあるので、最終的にはじょへーテイストになっているのは間違いないでしょう。
それもこれも含めて皆さんも、「いやそれは違う!」「自分ならこうだ!」という考えも巡らせながら読んでいただければと思います。
広島東洋カープ歴代ベストナインはこれだ!
【先発投手】
黒田博樹(広島東洋カープ→ドジャース→ヤンキース→広島東洋カープ)

キャリアハイ:20066年 26登板 13勝6敗1セーブ 勝率.684 189.1回 防御率1.85 144奪三振 WHIP1.00
通算成績(NPB): 321試合 124勝105敗1セーブ 2021.2回 防御率3.55 1461奪三振 WHIP1.25 (1997年〜2007年,2015年〜2016年 実働13年)
通算成績(MLB): 212試合 79勝79敗 1319.0回 防御率3.45 986奪三振 WHIP1.17 (2008年〜2014年 実働7年)
名球会入り、2016年には広島カープで念願の優勝も果たしました。
特にMLBから広島へ復帰移籍を果たした際は、MLBから20億円程度のオファーがあったにも関わらず広島を選び世間を驚かせました。
広島入団当初は速球投手という印象でしたが、とにかく完投にこだわる姿勢で「ミスター完投」と呼ばれていました。しかしMLBへ移籍後はMLBの球数で投手交代するスタイルへ適応し動くボールなどを習得しMLBでも通算79勝を挙げました。
成績を見ると「速球派」という印象から意外と奪三振数が少なく打たせてとる能力に長けていたことが数字からみて取れます。
広島歴代投手の中でもレジェンドと呼べる存在と言えるでしょう。
【中継ぎ】
今村猛(広島東洋カープ)

キャリアハイ:2017年 68登板 3勝5敗23セーブ17ホールド 64.1回 防御率2.38 69奪三振 WHIP1.24 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB): 431試合 21勝30敗36セーブ115ホールド 501.2回 防御率3.46 468奪三振 WHIP1.30 (2010年〜2021年 実働11年)
ベストナイン選出の中でも中継ぎ投手としてのポジションが確立されたのが比較的歴史が浅いことから、選出が非常に難しく、若い選手になりがちですね。
しかし、どの選手をみていても中継ぎというポジションは登板数が多いことと、登板しない日もブルペンで肩を作っている為、先発投手に比べても激務と言われているため、長期に渡り活躍している選手は多くはありません。
そんな中で今村猛もリリーフとして非常に怪我などで離脱はあるものの安定した成績で広島のリリーフ陣を支えています。そういった意味でもベストナインに入ってくる投手と言えるでしょう。
これからも力強いストレートで広島リリーフ陣の屋台骨として期待が集まります。
2021年シーズン終了後、広島東洋カープを戦力外になりました。若くして多くの試合に登板して過多になったのか、非常に寂しくなりますがこれから現役を続行するのかに注目が集まります。
【抑え】
大野豊(広島東洋カープ)

キャリアハイ:1992年 42登板 5勝3敗26セーブ 59.0回 防御率1.98 77奪三振 WHIP1.08
通算成績(NPB): 707試合 148勝100敗138セーブ 2231.0回 防御率2.90 1733奪三振 WHIP1.18 (1977年〜1998年 実働22年)
高校卒業後、軟式野球部でプレーしておりドラフト外で入団しながら大投手として成長し、先発、中継ぎ、抑えと22年間の現役生活でフル回転した大野豊。
当時は投手の分業制も今ほど確立されていない中で、とにかく求められたポジションで素晴らしい成績を残し続け、大きな故障もなく長い現役生活を乗り越えられた数少ない投手でしょう。
セーブ記録だけ見ると炎のストッパー津田、中崎や永川や他にも候補はいましたが、ここは私チョイスで大野としました。
【捕手】
石原慶幸(広島東洋カープ)

キャリアハイ:2004年 135試合 396打数114安打 打率.288 本塁打6 打点35 犠打9
通算成績(NPB):1620試合 4335打数1022安打 打率.236 本塁打66 打点378(2002年〜2020年 実働19年)
他球団の選手や評論家からも守備面での評価も非常に高く、優勝する前から広島のレギュラー選手でしたが、やや目立たないのが残念でした。
引退から数年前は1割台に届こうかというほどの打率で、少し攻撃面で苦しみましたが、若い頃は規定打席に到達し.288をマークするなど元々打撃には定評のある選手でした。
やはり捕手というポジションは激務なのかどの選手も高齢化してくるとどうしても打撃面での成績をガクッと落としている傾向があります。
しかしながら、広島歴代捕手の中で一番安打を放ったのが石原慶幸です。他にも達川光男、西山秀二などと迷いましたが、やはり近年の強い広島を支えてきた石原が総合的にみても歴代のベストナインではないでしょうか。
【一塁手】
新井貴浩(広島東洋カープ→阪神タイガース→広島東洋カープ)

キャリアハイ:2005年 142試合 541打数165安打 打率.305 本塁打43 打点94
通算成績(NPB):2383試合 7939打数2203安打 打率.278 本塁打319 打点1303(1999年〜2018年 実働20年)
駒沢大学4年間では通算2本塁打、プロ野球では20年で319本塁打と誰もが予想しない大躍進を遂げたプロ野球選手の1人が新井貴浩でしょう。1998年ドラフトは8人指名された中の6位と球団からの期待も高くなかったことが伺えますが、よく聞かれる話が「とにかく練習した選手」の1人でしょう。
体格からすると通算本塁打319はもちろん立派なのですが、逆にもっと多いのかと思われた方もいるのではないでしょうか。
広島歴代の中でも優秀な成績を残している為、他に単年ベースのインパクトであればロペス、栗原健太なども候補にありましたが、私チョイスで新井貴浩にさせていただきました。
2023年から広島東洋カープの監督として指揮を執ることになった新井貴浩、失敗を繰り返しながら栄光の道を掴んだ姿を監督としても見せてくれるのでしょうか?
【二塁手】
菊池涼介(広島東洋カープ)

キャリアハイ:2016年 141試合 574打数181安打 打率.315 本塁打13 打点56 犠打23
通算成績(NPB):1528試合 5897打数1591安打 打率.270 本塁打122 打点552 犠打336(2012年〜2024年現在現役 実働12年)
2020年に守備率10割という偉業を達成しました。年間で1度もエラーをしないということはなかなかみられない数字です。また、連続守備機会無失策も503と更なる更新が期待されます。
守備では国際大会などでもその守備範囲の広さから海外からも高く評価されているほど現在のNPBの二塁手では頭一つも二つも抜けている印象です。
負担の大きい二塁手ながら意外性のある打撃を持ち味としており、シーズンによっては3割を超える打率を残すなど攻撃面での貢献も素晴らしい選手です。
【三塁手】
衣笠祥雄(広島東洋カープ)

キャリアハイ:1984年 130試合 490打数161安打 打率.329 本塁打31 打点102
通算成績(NPB):2677試合 9404打数2543安打 打率.270 本塁打504 打点1448 266盗塁(1965年〜1987年 実働23年)
「鉄人」が代名詞の衣笠祥雄。連続試合出場記録2215試合とNPB歴代1位の記録を保持しています。
連続試合出場記録のイメージが強い衣笠ですが、打撃成績でも通算で2543安打、504本塁打と超一流の成績なのは皆さんはご存知だっただろうか。
主要打撃タイトルは打点王を1度獲得したのみ(別途1972年に最多安打)ですが、獲得したのはプロ入り20年目とこれもかなり遅い獲得でした。
しかしながら日本球界史上でも怪我せずにとにかくこれだけ試合に出場し続けた選手はそう多くはなく、衣笠の「とにかく出場し続ける」という姿勢がその後の広島カープの金本知憲、新井貴浩、鈴木誠也などのよく練習し簡単に欠場しないという伝統を作ったのではないでしょうか。
【遊撃手】
野村謙二郎(広島東洋カープ)

キャリアハイ:1995年 131試合 550打数173安打 打率.315 本塁打32 打点75 30盗塁※トリプルスリー
通算成績(NPB):1927試合 7097打数2020安打 打率.285 本塁打169 打点765 250盗塁(1989年〜2005年 実働17年)
広島のショートは?と聞かれると野村謙二郎しかいないでしょう。
1995年にはトリプルスリーも達成し当時の球界を代表する内野手として君臨し、走攻守全てにおいて素晴らしいパフォーマンスを発揮していました。
晩年は怪我に苦しみ、出場試合数が減少し、成績も安定しないなど苦しみましたが、それでも負担の大きい遊撃手の中で2020本安打で名球会入りを果たしました。
私が野球を本格的に見始めた1999年頃から徐々に晩年期に入ってきていたこともあり、本音を言えば全盛期の野村謙二郎をテレビでもいいからリアルタイムでみてみたかったと思うばかりです。
【外野手】
山本浩二(広島東洋カープ)

キャリアハイ:1980年 130試合 440打数148安打 打率.336 本塁打44 打点112 出塁率.445 長打率.714 OPS1.159
通算成績(NPB):2284試合 8052打数2339安打 打率.290 本塁打536 打点1475 (1969年〜1986年 実働18年)
赤ヘル軍団の中心選手として君臨した山本浩二。その突出した打撃成績だけではなく外野手としては最多のダイヤモンドグラブ賞(現在のゴールデングラブ賞)を10度受賞しており、302守備機会連続無失策のセリーグ記録を樹立しており、また、大学1年まで投手だったこともあり肩の強さもあったようです。
本塁打王を4度獲得していますが、実は全て30歳以降になってからで入団当初も規定打席に到達するような成績は残していましたが、晩年になってからの方が成績が上がったという珍しい選手です。
広島カープの外野陣と言えば1990年代の前田、緒方、金本、近年では、丸、鈴木誠也など広島の外野手=強打の選手が多い傾向があるようにその礎は山本浩二が築いたのかもしれません。
前田智徳(広島東洋カープ)

キャリアハイ(NPB):1998年 127試合 504打数169安打 打率.335 本塁打24 打点80 二塁打36
通算成績(NPB):2188試合 7008打数2119安打 打率.302 本塁打295 打点1112 二塁打353(1990年〜2013年 実働23年)
「孤高の天才」という代名詞を前田智徳をテレビ観戦などで聞いたこともある方はいるのではないでしょうか。
それぐらい、現役当時は寡黙な雰囲気で少し近寄り難い人なのでは?という印象もあったぐらい独特のオーラを放っていました。
若くして脚の怪我に悩まされ、片脚を庇いながらプレーを続け、それが負担となり両脚を怪我しながら長い現役生活を乗り切りながら2000安打を達成し名球会入りを果たしました。
プロ野球の世界に「たら、れば」はあり得ないのですが、もし前田智徳に怪我がなければ、一度も獲得のなかった打撃タイトルがいくつ獲得できていただろうと想像が膨らむものです。
そのシンプルかつ無駄のない打撃フォームは球界の名プレイヤーも天才だと認める選手でした。
引退後はテレビなどにも出演し、「実はユーモアがあって面白い人」というギャップに驚いた方も多いのではないでしょうか。
鈴木誠也(広島東洋カープ)

キャリアハイ:2019年 140試合 499打数167安打 打率.335 本塁打28 打点87 盗塁25 得点112 出塁率.453 長打率.565 OPS1.018
通算成績(NPB):902試合 2976打数937安打 打率.315 本塁打182 打点562 (2013年〜2021年 実働9年)
通算成績(MLB):249試合 912打数251安打 打率.275 本塁打34 打点120 (2022年〜2024年 現在現役 実働3年)
まだまだ現役バリバリの鈴木誠也を球界でも外野手に名プレイヤーの多い広島のベストナインに選出しました。
通算成績だけで言えば他にも沢山いましたが、彼の活躍するペースなどを考えればそういった名だたる名プレイヤーを遥かに上回る可能性があります。
また、2019年には首位打者を獲得しながらも28本塁打と打撃全てにおいてレベルが高く、守備面でも高校時代は元投手で強肩を持ち、ゴールデングラブ賞を既に4度獲得しています。
また、2021年にも2度目の首位打者のタイトルを獲得しています。
2022年からメジャーへ移籍し、怪我で離脱こそありましたがシカゴカブスの戦力として活躍しています。
プロ野球選手が実際に試合に使ったバットで作られた「お箸」の「かっとばし」を利用して環境にやさしいSGDsの一員になり、プロ野球を持続可能な社会の一つとして支えていきましょう!
広島歴代ベストナインで勝手にオーダーを組んでみた
今回じょへーが選出した広島のベストナインでオーダーを勝手に組んでみました。
1.野村謙二郎(遊)
2.菊池涼介(二)
3.前田智徳(左)
4.山本浩二(中)
5.鈴木誠也(右)
6.衣笠祥雄(三)
7.新井貴浩(一)
8.石原慶幸(捕)
9.黒田博樹(投手)
中継ぎ:今村猛
抑え:大野豊
いいですねぇ!
やや右打者が多いですが、歴代選手なので多少のばらつきは出てくるものです。
近年の選手から昔の選手まで広島カープにはレジェンドになるような選手が多く輩出されていることがわかります。
特にクリーンアップは打率も長打もどちらも非常に高い水準なのでこのメンバーですと投手は全員敬遠したくなるかもしれませんね。
ベストナインはやっぱりその人の「好み」と「どの時代の野球を見てきたか」で大きく変わると思いますがなるべくそのチームで在籍した年数や貢献度、通算成績を総合的に判断して実際のプレーを見ていない選手でもデータなどから選出するようにしています。
皆様が選ぶ広島の歴代ベストナインはいかがでしょうか?
コメントもどしどしお待ちしております!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )