日本ってみんな働きすぎ!!
という言葉をよく日本で仕事をしていた時に耳にしたし、思う部分もありました。
近年では「働き方改革」なるものが社会全体で話題に上がったので、働き過ぎによる心身の過労はよくないという方向に日本も向かっていっていますよね。
正直いうと日本で仕事をしていた時に人から聞いたり、インターネットで見たり、日本に来ている外国人から話を聞いて総合していくと、
「マジで働きすぎー、厳しすぎー、もう無理しんどいー(T . T)」
と思っていました。
そして、一度日本ではない国で働いて「海外の人はどうなの?」という事をインターネットや人から聞いた話だけではなく自分自身の目で見てみたかったので、僕はイギリスのワーホリ(YMS)制度を利用しイギリスで生活し仕事をしています。
色々な人たちがいて働いている社会を直接見る事が出来たのでとてもいい経験になっています。
今回は日本を出る前に思っていた「日本は働きすぎ」という点が本当に良いのかどうかを自分なりの考えを書いてみました。
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日本にいた自分は日本しか知らず「日本てマジで劣悪な労働環境。。。」と思っていた
イギリスで生活を始めるまで僕は海外旅行すら行った事がありませんでした。
そして、日本で会社員として働いていました。
なので文字通り日本社会しか知りませんでした。
オフィスワークや営業をしていましたが、顧客の厳しい要望に完璧に応える事、会社の方針にしっかり沿って仕事を進めていく事がやはり大変な事でした。
そして、色々考えながら物事を慎重に進めていると(ミスは許されないという風潮もあるから)まぁ、残業が多くなったりいやそれ本当にいいんですか?
という時間まで働いていた経験がある方は本当に多いのではないでしょうか。
本当に自分は誰の為に何のために毎日定時を超えてまで会社にいるんだろう。。。
と日々自問自答をして、ストレスを抱えていました。
こうして、イギリスに渡る直前の29歳の僕は日本社会に対して不満タラタラ、もううんざりでイギリスへ渡ったんですね。
イギリスで働く人たちの姿に衝撃を受けた
先にお伝えしておくと、僕はイギリスで日系企業で働いています。
なのでオフィスの中で携わる人は全員日本人です。
現場に行けば日本人以外の現地の方ともコミュニケーションをとり仕事をします。
職場の事で言うと、全員とは言わないけど大半の人たちが「とにかく早く帰る為に仕事を進めている」事に驚きました。
スーパーマーケットにしても、携帯を触っていたり、壁にもたれかかっていたりとにかく日本で見てきた「見られている意識」というものがイギリスに来て良くも悪くも崩壊しました(笑)
そして、例えお客様対応が多少あったとしても、みんな定時になってしまえば帰ってしまいます(笑)
その辺りは本当に徹底されています。
なので、僕の職場で言えば「スピードを重視しすぎているので雑だったりミスはよく起きる」と感じています。もちろんこれは日本でもよく言われるのですがただゆっくりやればいいというわけでもないと思うのですが日本人である僕の感覚からすれば恐ろしいほど雑です。
自分が客になった時にお店などで物を買ったりサービスを受ける時もとにかく「スピード感はあるけど、やっぱり雑に感じてしまう」という事です。
それに、あまりお客様の声というのを日本ほど重視しておらず「出来ることしかやらない」という態度を露骨にとってくる人もマジでいます。
それでも、物価水準は日本より全然高いのです。。。
まぁ、イギリスで働いてお給料を貰うと、日本での生活水準と変わらないこともありますが、、、
この金額払ってこれかよーーーー(´;Д;`)特に飲食店。
って思う事は多々あります。
ただ、働く人からすれば日本ほどのプレッシャーやストレスもないし、それでいて賃金水準も日本とさほど変わらないから、見方によってはいいかもしれませんね。
厳しい日本社会である反面、日本には働くチャンスが沢山ある
特に近年で日本では大学を卒業した人の大半が、学んだ分野と遥かにかけ離れていたとしても、営業やオフィスワークで働く事が出来ると思います。
例えば僕の職場でいうと、現場は肉体労働の要素が強いので、いわゆるオフィスワークではありません。
それでどういう人がいるというと、
しっかり大学を卒業した若い人が勉強してきた専門分野での就業機会が得られず僕の勤め先で肉体労働をしている人やカフェやレストランでアルバイトをしている人が沢山います。
これは言語レベルでネイティブよりどうしても劣る移民だけではなく、イギリスで生まれたイギリス人でもあるようです。
あくまでも日本の感覚だと大学を卒業して最低でも正社員として就職するというのは一旦のゴールでありスタートラインで、
ほとんどの人は僕の聞く限りでは肉体労働以外の就業機会が得られていると聞きます。
日本だと若ければ未経験でも就業のチャンスがいくらでもありますが、このイギリスだと、そもそもそういうチャンスさえもなかなか見つからない人が沢山いるのが現実なのです。
なので、いわゆる人気のオフィスワークの仕事を得るのはとても大変な事なんです。
どうでしょうか?
隣の芝は青く見えただけで現実は本当に甘くないのです。。。
日本の働き方が良いのか悪いのか自分の中の答えはわからない
日本のサービス、クオリティは海外に出てみると初めて「素晴らしい」という事がわかります。
ただ、その裏では沢山の人が汗水流して働いてきた結果なんですよね。
仕事に対して求められるレベルが高いからそれに伴って就業のチャンスも沢山あります。
イギリスでみる限りだと、仕事は時間内に絶対に終わるものという感覚が沢山の人にあります。
その反面、お客としての立場に立つと控えめに言っても本当に困ることも沢山出てきます。
なので、効率を重視するが故に就業機会も「専門知識のある即戦力」を求められるし余計な人材は雇いません。その辺りはドライだと思います。
どちらが良いかなんて僕はもうわかりません。
結論になってないかもしれないけど、確かにイギリスで外国人と働いていて楽に出来ている自分がいるのも事実。人目を気にして細かな身振り手振りでどうこう言われることも無くなってすごく気が楽ではある。
ただ一つだけ言える事は、こうしてイギリスに来ても日系企業のおかげでいま僕は仕事が出来ているのは間違いのない事実です。
働きすぎの過労など、問題が沢山あるので一概にどれが良いとは言えませんが、働きすぎて来たから日本が発展したのは事実です。
じゃあ、僕はどうしたいか?また朝から夜遅くまで働きたいか?
仕事だけではなく、生活全体で、1日1日をやり切って納得して終える。ただ、仕事だけが正解ではなく、生活全体で誰よりも良い時間の過ごし方をする事だと考えています。
世の中そんなに甘くないので、飲み込まれないようにせねばと思うわけですよ。
本日は日記のようになってしまいました(>人<;)
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )