長い歴史を持つプロ野球ですが、その歴史の分だけ、各球団にも歴史があります。
長い歴史の中で様々な名プレーヤーが誕生してきたプロ野球界なので、是非その選手とチームの偉大な歴史にもう一度スポットライトを当てていきたいということでこの記事を書いてみました。
題して、「プロ野球各球団歴代ベストナイン編!!」
ということで今回は、東北楽天ゴールデンイーグルスの歴代ベストナイン(じょへー独自)を紹介していきます。
中には、近鉄バファローズ時代の選手を含めてベストナインを作成される方もおられますが、事実上、楽天は近鉄の後継球団ではなく、あくまでも新規球団として立ち上がっているので、東北楽天ゴールデンイーグルス自体は2005年シーズンからの球団ですが、私はあくまでもその短い歴史の中からベストナインを作成しました。
※近鉄バファローズの歴代ベストナインは別途作成しています。
東北楽天ゴールデンイーグルス歴代ベストナインはこれだ!
【先発投手】
田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス→ヤンキース→東北楽天ゴールデンイーグルス)
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日本時代キャリアハイ:2013年 28登板24勝0敗1セーブ 212.0回 防御率1.27 勝率1.000 183奪三振 WHIP0.94 沢村賞 ※シーズン24連勝はNPB記録
通算成績(NPB): 247試合119勝67敗 1733.0回 防御率2.66 1571奪三振 WHIP1.13(2007年〜2013年、2021〜2024年現在現役 実働10年)
通算成績(MLB): 174試合78勝46敗 1054.1回 防御率3.74 991奪三振 WHIP1.13 (2014年〜2020年 実働7年)
2013年に前人未到のシーズン無敗の24連勝という偉業を達成し、楽天イーグルス初の日本一に導いた田中将大。
田中将大がいなければ24つの勝ち越しがなく優勝はできていなかっただろうと言われているほどでした。
2014年からMLBヤンキースへ移籍し、怪我と付き合いながらも長期離脱をすることなく勝ち星を重ね続けました。2021年から楽天復帰しました。
楽天復帰後はやや期待通りとはいかない投球が続いていますが、今後とも田中将大投手の復活に期待が集まります。
【中継ぎ】
青山浩二(東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2012年 61登板5勝4敗22セーブ2ホールド 64.2回 防御率2.51 54奪三振 WHIP1.04
通算成績(NPB): 625試合42勝58敗45セーブ159ホールド 828.1回 防御率3.67 713奪三振 WHIP1.32 (2006年〜2020年 実働15年)
通算登板数625試合、159ホールドは2020年終了時点で楽天の球団記録として残っています。
ほぼ毎日肩を作り、登板試合以外にも先発投手に比べ、球数が多いと言われている激務のリリーフで、現役を全うできたとういことは偉大なことです。
低迷した時期が多かった楽天の中でも常にチームのために腕を振り続けた青山浩二のような息の長いリリーフが楽天の歴史の中で誕生することを願います。
【抑え】
松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2023年 59登板2勝3敗8ホールド39セーブ 57.1回 防御率1.57 72奪三振 WHIP0.89
通算成績(NPB): 501試合 25勝46敗236セーブ 76ホールド 659.2回 防御率2.40 860奪三振 WHIP1.11(2014年〜2024年現在現役 実働10年)
高校時代からキレのあるストレートと落差の大きなスライダーで奪三振の山を築き、プロ入り後は先発投手としてキャリアをスタートさせましたが、やや四球が多くコントロールに苦しみ球数が増えてしまう傾向にありました。
リリーフ転向後は楽天イーグルスになくてはならない守護神として君臨し続けています。
2020年に先発転向チャレンジをしましたが、2021年以降は抑えに戻り活躍を続けています。名球界入りの250セーブまで届くところまで来ており、最年少での名球界入りも十分に視野に入ってきました。
【捕手】
嶋基宏(東北楽天ゴールデンイーグルス→東京ヤクルトスワローズ)
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キャリアハイ:2010年 127試合 422打数133安打 打率.315 本塁打3 打点43
通算成績(NPB):1441試合 3899打数936安打 打率.240 本塁打26 打点315(2007年〜2022年 実働16年)
2013年楽天イーグルス日本一を正捕手として支えた嶋基宏。
入団当時は野村克也監督の元で誰よりも厳しく指導を受け、苦しい思いをしましたが、徐々に捕手としてのスキルが備わり、苦手な打撃面が向上し2010年には打率.315を記録しました。
楽天でキャリアを終える選手だと思っていましたが、現役へのこだわりから、2020年からヤクルトへ移籍し、2022年シーズン限りで現役を引退しました。
楽天創成期を支えたレギュラー捕手として今後もファンの心から離れない選手の1人です。
【一塁手】
銀次(東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2014年 117試合459打数150安打 打率.327 本塁打4 打点70
通算成績(NPB):1240試合 4274打数1239安打 打率.290 本塁打28 打点471(2010年〜2023年 実働13年)
天才的な打撃センスで高打率を残し続ける銀次。捕手としての入団でしたが、嶋基宏がライバル捕手として君臨していたため、打撃を活かすために内野手へコンバートしました。
2013年は楽天イーグルス日本一のメンバーとして活躍しました。
キャリアハイとなる2014年は打率.327を記録しましたが残念ながら首位打者獲得とはなりませんでしたが、常に3割前後のハイアベレージを残し続け、楽天に必要な選手として活躍しました。
【二塁手】
浅村栄斗(埼玉西武ライオンズ→東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2020年 120試合432打数121安打 打率.280 本塁打32 打点104
通算成績(NPB):1805試合 6597打数1845安打 打率.280 本塁打283 打点1072(2010年〜2024年現在現役 実働14年)
二塁手は藤田一也と非常に迷いましたが、やはり2020年、2023年に本塁打王を二塁手として獲得しており、非常に価値の高い二塁手だと判断したので選出させていただきました。
西武時代から力強いスイングで高打率、長打もある内野手として非常に重宝されてきましたが、楽天では4番を打つ機会が多くなり、本塁打も増えました。
まだ数年は浅村が全盛期として活躍すると思いますが、更なる上積みに期待したいものです。
【三塁手】
茂木栄五郎(東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2017年 103試合398打数118安打 打率.296 本塁打17 打点47
通算成績(NPB):735試合2687打数728安打 打率.271 本塁打74 打点283(2016年〜2024年現在現役 実働8年)
1年目からレギュラーとして活躍した茂木栄五郎。早稲田大学時代は三塁手を守っていましたが、チーム事情から遊撃手をこなすなど非常に器用な面があります。
しかし、2020年に小深田が入団したこともあり、三塁手を守る機会も多くなり、どうしても茂木をベストナインに入れたかったという超個人的な理由で三塁手として選出させて頂きました。
やや怪我での離脱が目立ちますが、1年を離脱なく出場し続けることができれば今以上に素晴らしい選手となるでしょう。
まだ、プロでの在籍年数も短いので今後のキャリアで更なる上積みに期待したいですね。
【遊撃手】
松井稼頭央(西武ライオンズ→メッツ→アストロズ→東北楽天ゴールデンイーグルス→埼玉西武ライオンズ)
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キャリアハイ(NPB):2014年 128試合 444打数129安打 打率.291 本塁打8 打点46 盗塁9 ※楽天在籍時のキャリアハイ
通算成績(NPB):1913試合 7190打数2090安打 打率.291 本塁打201 打点837 盗塁363
通算成績(MLB):630試合 2302打数615安打 打率.267 本塁打32 打点211 盗塁102
楽天に移籍した際は既に現役晩年期は差し掛かっていたため、西武ライオンズやMLB時代に比べると数字やプレーの勢いはやや衰えていたものの楽天イーグルスの歴史から遡ると現時点では楽天の歴代ベストナインとさせて頂きました。
また、楽天でベストナインに選出したのは楽天自体の歴史が浅く、今後、別の選手がベストナイン選手として選出される可能性は非常に高いと考えられます。
プロ野球界でも数少ない両打ちの野手です。NPBで両打ちでここまでの成績を挙げた選手は松井稼頭央ぐらいで尚且つショートという難しいポジションをこなしたことから史上最強の遊撃手と呼んでも過言ではないのではないだろうか。
走攻守全てにおいてトップクラスの成績を残していた松井稼頭央ですが、昨年2000本安打を達成した坂本勇人や数多くの内野手がプロ野球に入団する際は「松井稼頭央のようになりたい」というコメントを残している選手が数多くいたことを記憶しています。
私も幼少時代に祖父宅で当時パリーグを衛星放送でみていた際は常に松井稼頭央の姿を目で追っていました。
当時は交流戦もなかったことからオールスターはパリーグのスター選手がみられる貴重な期間でしたがその時から放つオーラは他のスター選手よりもまた一つ上をいっている印象でした。
西武からFAでメジャーリーグへ挑戦し日本球界最強遊撃手の活躍が期待されたものの、実際は一定以上の成績は残したもののそれ以上に日本時代の姿から周囲の期待が大きくMLB挑戦はやや失敗という論調があります。
しかし、守備面ではグラウンドが人工芝から天然芝に変わり非常に苦しんでいる間に遊撃手ではなく二塁手へのコンバートなど日本時代のように自分のリズムでなかなかプレーできていない印象を受けました。
それでもNPB17年間で2090安打、MLB7年間で615安打と日米通算で2705安打と偉大な記録が残っています。
苦しんだ印象が強いMLB時代では規定打席到達は2度のみですが、それでも規定打席に近い出場は常に続けていました。
楽天のベストナインのみならず、野球界歴代の最強遊撃手の一人として語り継がれていくことでしょう。
【外野手】
鉄平(中日ドラゴンズ→東北楽天ゴールデンイーグルス→オリックスバファローズ)
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キャリアハイ:2009年 132試合496打数162安打 打率.327 本塁打12 打点76 三塁打13
通算成績(NPB):1002試合 3159打数878安打 打率.278 本塁打42 打点340(2004年〜2015年 実働12年 ※在籍15年)
中日時代はポテンシャルはあるものの当時の中日レギュラー陣が磐石であったためなかなか出場機会に恵まれていませんでした。
しかし、当時中日の落合博満監督の計らいで金銭トレードで楽天に移籍するとその才能が開花しました。
2009年には打率.327で首位打者にも輝き、楽天屈指の外野手として活躍しました。
そこから数年後にやや成績を落とし、オリックス移籍後に引退となりましたが、厳しいチーム事情の楽天を支え続けた選手としてこれからも語り継がれていくことでしょう。
聖澤諒(東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2012年 138試合 523打数141安打 打率.270 本塁打4 打点45 盗塁54
通算成績(NPB):1034試合 3004打数823安打 打率.274 本塁打19 打点249 盗塁197(2008年〜2018年 実働12年)
もしかすると、聖澤(ひじりさわ)と識別できない人もいるかもしれません。しかし、2013年日本一時に楽天のレギュラー外野手としてチームを引っ張ってきた聖澤諒。
活躍した年数はやや少なかったかもしれませんが、早期の楽天では貴重なレギュラー外野手としてチームを牽引してきました。
2012年には54盗塁で盗塁王にも輝いており、足を活かして相手チームを撹乱しました。
島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス)
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キャリアハイ:2022年 142試合541打数161安打 打率.298 本塁打14 打点77 36二塁打 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1223試合 4176打数1146安打 打率.274 本塁打104 打点541 (2012年〜2024年現在現役 実働12年)
打撃タイトルに絡むような圧倒的成績はありませんが、毎年安定した成績を残し続ける島内宏明。
2013年の楽天が日本一に輝いたシーズンも大卒2年目の準レギュラーとして活躍しており、常に主力として楽天を支え続けています。
また、2021年には21本塁打ながら96打点を挙げ、初の打撃タイトルである打点王に輝きました。
また2022年シーズンでは161安打を放ち最多安打に輝きました。名実共に楽天の主力選手として君臨し続けいています。
【指名打者】
山崎武司(中日ドラゴンズ→オリックスブルーウェーブ→東北楽天ゴールデンイーグルス→中日ドラゴンズ)
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キャリアハイ:2007年 141試合506打数132安打 打率.261 本塁打43 打点108 犠飛7 ※中日時代は除く
通算成績(NPB):2249試合 7148打数1834安打 打率.257 本塁打403 打点1205(1989年〜2013年 実働25年 ※在籍27年)
大柄で豪快な見た目とは裏腹に、繊細な一面もあり、所属した球団の監督との感情的なすれ違いなどがありましたが、楽天移籍後に野村克也監督の元で、「意図があるなら三振しても構わないから思い切って振ってこい」という言葉から現役晩年期に打撃が開花しました。
特に2007年は43本塁打を放ち本塁打王を獲得するなど、成績を大きく向上させ、以降、楽天イーグルスに欠かせない長打が打てる打者として活躍しました。
プロ野球選手が実際に試合に使ったバットで作られた「お箸」の「かっとばし」を利用して環境にやさしいSGDsの一員になり、プロ野球を持続可能な社会の一つとして支えていきましょう!
東北楽天ゴールデンイーグルスの歴代ベストナインで勝手にオーダーを組んでみた
今回じょへーが選出した東北楽天ゴールデンイーグルスのベストナインでオーダーを勝手に組んでみました。
1.(中)聖澤諒
2.(一)銀次
3.(二)浅村栄斗
4.(指)山崎武司
5.(三)茂木栄五郎
6.(右)鉄平
7.(左)島内宏明
8.(遊)松井稼頭央
9.(捕)嶋基宏
先発:田中将大
中継ぎ:青山浩二
抑え:松井裕樹
2005年からの歴史のチームなので、未だに現役バリバリの選手も結構いますね!
やはり歴史が浅い分、どうしても他球団のベストナインに比べると見劣りしてしまうところもありますが、今後の歴史の中で新たな名プレーヤーが誕生するかもしれません。
特に田中将大については既に球史に名を残すほどの大投手と言えますし、松井裕樹なども今後の活躍次第では更に名前が残る選手となる可能性は十分にあります。
歴史が浅く、これからのチームですが、このベストナイン自体もこれからどう変動していくのか非常に楽しみですね!
皆様のご意見や、感想がありましたら、コメントもどしどしお待ちしております!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )