長い歴史を持つプロ野球ですが、その歴史の分だけ、各球団にも歴史があります。
長い歴史の中で様々な名プレーヤーが誕生してきたプロ野球界なので、是非その選手とチームの偉大な歴史にもう一度スポットライトを当てていきたいということでこの記事を書いてみました。
題して、「プロ野球各球団歴代ベストナイン編!!」
ということで今回は、大阪近鉄バファローズの歴代ベストナイン(じょへー独自)を紹介していきます。
オリックスバファローズの歴代ベストナイン記事も書いていますが、事実上は「オリックスブルーウェーブが大阪近鉄バファローズ」が合併した事になっていますが、私の思いとしてはいつまでもあの時の近鉄は近鉄でオリックスはオリックスという一人のファンとしての考え方があります(笑)
野茂英雄さんが金村義明さんの対談で話していましたが、「球団自体が消滅してしまったことがとても寂しい」というコメントがより一層私も近鉄ロスになりました。
今はもう近鉄バファローズはありませんが、野球ファンの心に今も残り続けている近鉄バファローズのベストナイン、是非ご覧くださいませ!
大阪近鉄バファローズ歴代ベストナインはこれだ!
【先発投手】
野茂英雄(近鉄バファローズ)
日本時代キャリアハイ:1990年 29登板18勝8敗 235.0回 防御率2.91 287奪三振 WHIP1.17 21完投 ※新人王
通算成績(NPB): 139試合78勝46敗 1051.1回 防御率3.15 1204奪三振 WHIP1.32 (1990年〜1994年 実働5年)
通算成績(MLB): 323試合123勝109敗 1976.1回 防御率4.24 1918奪三振 WHIP1.35 (1995年〜2008年 実働12年)
トルネード投法で一世を風靡した野茂英雄。1989年プロ野球ドラフト史上最多の8球団から1位指名を受け、くじ引きの結果、近鉄が交渉権を引き当て、入団しました。
1年目位から新人王どころかあらゆるタイトルを総なめにし、最強の投手として君臨しました。
しかし、6年目からは当時の監督や球団とのすれ違いなどでMLBへ移籍します。当時は、野茂はわがままであるというマスコミからの論調がかなり強かったですが、近年は真実をどんどん知っていったファンの中でも「野茂が悪い訳ではなかった」という声がたくさん上がっています。
MLBでのプレー年数の方が長いですが、彼が5年間で残したインパクトは近鉄史上でも素晴らしいものがあるでしょう。
【中継ぎ】
赤堀元之(近鉄バファローズ・大阪近鉄バファローズ)
キャリアハイ:1992年 50登板11勝4敗22セーブ 130.0回 防御率1.80 88奪三振 WHIP0.92
通算成績(NPB): 380試合58勝45敗139セーブ 794.1回 防御率2.88 590奪三振 WHIP1.26 (1989年〜2004年 実働16年)
キャリアハイの1992年はリリーフ投手ながら規定投球回に到達し、最優秀防御率と最優秀救援投手に輝くというとんでもない偉業を達成した赤堀元之。
現在ほどリリーフが複数イニングを投げるということに抵抗がなかった時代かもしれませんが、それでもこの成績は後世にも引き継がれていく素晴らしいものでしょう。
現役中盤から晩年にかけて怪我で年間を通じての活躍はなりませんでしたが、全盛期は150キロ近いストレートと鋭いスライダーを武器に活躍しました。
赤堀は抑えなのでは?という声もあるかもしれませんが、どうしても大塚晶文もメンバーに入れたかったので少し強引ではありますが、「赤堀は長いイニングを投げているので中継ぎが投げるイニングから投げていた」という理由を無理につけて中継ぎとして選出しました(笑)
【抑え】
大塚晶文(近鉄バファローズ・大阪近鉄バファローズ→中日ドラゴンズ→パドレス→レンジャーズ)
キャリアハイ:1998年 49登板3勝2敗35セーブ 55.1回 防御率2.11 74奪三振 WHIP1.23
通算成績(NPB): 305試合 14勝23敗137セーブ 350.2回 防御率2.39 474奪三振 WHIP1.01(1997年〜2003年 実働7年)
通算成績(MLB): 236試合 13勝15敗39セーブ74ホールド 232.0回 防御率2.44 217奪三振 WHIP1.16 (2004年〜2007年 実働4年)
2006年WBC優勝時の胴上げ投手となった大塚晶文。
球の出どころが見にくい投球フォームから154kmのストレートと特に縦スライダーを武器として活躍しました。
MLBへ移籍しましたが、ただ、移籍するだけではなく、2004年は中継ぎ投手としてリーグ最多となる34ホールドを挙げ、2006年には守護神として君臨し32セーブ、防御率2.11の好成績を挙げました。
2004年で近鉄が合併により消滅した事によって、日本シリーズ(2001年)で最後に登板した近鉄の投手となりました。
【捕手】
梨田昌孝(近鉄バファローズ)
キャリアハイ:1980年 118試合 360打数105安打 打率.292 本塁打15 打点55
通算成績(NPB):1323試合 3444打数874安打 打率.254 本塁打113 打点439(1972年〜1988年 実働17年)
クネクネと独特の動きで構える「こんにゃく打法」を駆使して活躍した梨田昌孝。
また守備面でも盗塁阻止率が通算で.391を記録するなど非常にスローイングの面でもレベルの高い捕手であったことがわかります。
正捕手としての期間よりも実力派捕手、有田修三と併用で起用され続けましたが、1985年に規定打席にも到達しました。
1985年から消滅する2004年まで近鉄捕手での規定打席到達者はあらわれず、名実ともに近鉄の名捕手として挙げられるでしょう。
【一塁手】
土井正博(近鉄バファローズ→太平洋クラブライオンズ・クラウンライターライオンズ・西武ライオンズ)
キャリアハイ:1971年 127試合 443打数137安打 打率.309 本塁打40 打点113 犠飛8
通算成績(NPB):2449試合 8694打数2452安打 打率.282 本塁打465 打点1400(1962年〜1981年 実働20年)
残念ながら現役時代をリアルに見ている訳ではいのですが、引退後も長年に渡りコーチを務めるなど、若い方でも土井正博を知っている人は多いのではないでしょうか。
高校を中退し入団したプロ1年目のオフに当時の監督からは「整理対象」いわゆる解雇候補だったのですが、同時に当時の監督が解雇され、別当薫が監督へ就任すると翌シーズンから4番に起用され、「18歳の4番打者」として出場しました。
ただし、成績は決して4番打者として褒められたものではなく、打率.231、本塁打5本と、周囲の厳しい声も相当だったようです。
しかしその後は才能が開花し、名球会入り、本塁打は通算で465本を数えるまでの選手となりました。
私としても西武でのコーチが長いからか在籍年数の少ない西武ライオンズの選手という印象がありますが、近鉄を支える名選手だということを改めて皆さんにも知っていただきたいですね。
【二塁手】
大石大二郎(近鉄バファローズ)
キャリアハイ:1984年 130試合528打数149安打 打率.288 本塁打29 打点65 盗塁46 得点97
通算成績(NPB):1892試合 6664打数1824安打 打率.274 本塁打148 打点654 415盗塁
身長で野球をする訳ではないもののプロ野球界では166センチと低い部類に入る大石大二郎。
強く振ることを意識しバットは20歳代頃は最大で1120グラムのすりこぎ型を使用しており、キャリアハイとなる1984年には本塁打29本を放ち、更には46盗塁で盗塁王にも輝いています。
打って守って走ってという野球の全ての要素において高いパフォーマンスを発揮しており、大石大二郎の名前は後年にも語り継がれることでしょう。
【三塁手】
中村紀洋(近鉄バファローズ・大阪近鉄バファローズ→ドジャース→オリックス→中日→楽天→横浜・横浜DeNA)
キャリアハイ:2001年 140試合525打数168安打 打率.320 本塁打46 打点132
通算成績(NPB):2267試合7890打数2101安打 打率.266 本塁打404 打点1348
その独特の豪快な打撃フォームと美しいバット投げを沢山の野球少年が魅了されました。
今は存在していませんが、近鉄バファローズという球団の強打が売りの「いてまえ打線」の中心的存在として活躍しました。
「本塁打の打ち損じがヒット」という名言も残しており、フルスイングが代名詞の中村紀洋のような豪快なプレースタイルが現代のパリーグのとにかくしっかり振るというスタイルに反映しているのではないでしょうか。
2001年の優勝メンバーとしても大活躍を果たし、文字通り近鉄のスター選手としてチームに貢献してきました。
ただ、今のプロ野球選手がインタービューでは「誰が喋っても模範回答」という印象は受けますが中村紀洋の主張や野球に対するホームランへのこだわりは人間味を感じる選手でした。
【遊撃手】
水口栄二(近鉄バファローズ・大阪近鉄バファローズ→オリックスバファローズ)
キャリアハイ:2004年 118試合389打数114安打 打率.293 本塁打6 打点40 犠打27
通算成績(NPB):1561試合 4510打数1213安打 打率.269 本塁打53 打点417 犠打279(1991年〜2007年 実働17年)
「いてまえ打線」のクッション的役割を果たし、通算で279犠打を記録した水口栄二。
小技の出来る内野手ですが、通算盗塁数は43と比較的少ない部類に入っていると言えるでしょう。
2001年の近鉄最後の優勝も経験しており長年に渡り近鉄を支え続けた名プレーヤーとして近鉄ファンの心に残り続けることでしょう。
【外野手】
栗橋茂(近鉄バファローズ)
キャリアハイ:1980年 124試合436打数143安打 打率.328 本塁打28 打点84 出塁率.406
通算成績(NPB):1550試合 4674打数1301安打 打率.278 本塁打215 打点701 盗塁105 (1974年〜1989年 実働16年)
「和製ヘラクレス」として近鉄の主軸を支えてきた栗橋茂。
当時はテレビ放送もなく、また私自身がリアルタイムで見たことがないことが残念ですが、成績などで判断しベストナインに選出しました。
近鉄OBである金村義明がメディアで「伝説の〜」など様々な切り口からすごい人だと語られていた栗橋茂。
球場外での武勇伝は本当に今のプロ野球選手では考えられないほど破天荒なものでした。
近鉄らしい豪快で力強い選手としてこれからも近鉄を語る際に必ず名前が出てくる選手の一人となるでしょう。
大村直之(近鉄バファローズ・大阪近鉄バファローズ→福岡ソフトバンクホークス→オリックスバファローズ)
キャリアハイ:2003年 136試合 550打数165安打 打率.300 本塁打16 打点61 盗塁27
通算成績(NPB):1789試合 6566打数1865安打 打率.284 本塁打78 打点568 盗塁203 犠打194(1994年〜2010年 実働17年)
2001年優勝時の「いてまえ打線」の斬り込み隊長の大村直之。
バットを短く持ちシャープに振り込むセンス抜群の打撃センスで通算1865安打を放ちました。現役を引退したのは突然で、まだプレーできただろうと印象を持っていたファンも多く様々な憶測を呼びましたが、数字以上に素晴らしい好打者として、近鉄からソフトバンク、オリックスバファローズと活躍し続けました。
近鉄の大村直之という子供の頃に活躍した姿をみている私にとって、少し特別な選手の一人ですね。
タフィ・ローズ(大阪近鉄バファローズ→読売ジャイアンツ→オリックスバファローズ)
キャリアハイ:2001年 140試合550打数180安打 打率.327 本塁打55 打点131 出塁率.421 長打率.662 OPS1.083(巨人、オリックス時代は除く)
通算成績(NPB):1674試合 6274打数1792安打 打率.286 本塁打464 打点1269 (1996年〜2005年,2007年〜2009年 実働13年)
通算成績(MLB):225試合 590打数132安打 打率.224 本塁打13 打点44 (1990年〜1995年 実働6年)
プロ野球歴代助っ人の中でも強烈なインパクトを残したタフィ・ローズ。
当時シーズン最多タイとなる55本塁打を放つなど、「いてまえ打線」の圧倒的中心打者として活躍しました。
アッパースイングから繰り出す独特の打撃スタイルでしたが、NPB通算打率は.286と非常に高いながら464本の本塁打を記録しています。
私としては近鉄時代の関西弁を話すローズが非常に好きで、よく打ち方を遊びで真似したりもしましたね。
またどこかで日本野球界に携わってくれる日を楽しみにしています。
【指名打者】
ラルフ・ブライアント(ドジャース→中日ドラゴンズ→近鉄バファローズ)
キャリアハイ:1989年 127試合494打数140安打 打率.283 本塁打49 打点121 塁打310 三振187
通算成績(NPB):773試合2980打数778安打 打率.261 本塁打259 打点641(1988年〜1995年 実働8年)
通算成績(MLB):79試合150打数38安打 打率.253 本塁打8 打点24(1985年〜1987年 実働3年)
文字通り「三振かホームラン」という打者で1993年には今も尚NPB記録として残っているシーズン204三振を喫しました。
8年間のNPBでの在籍期間で本塁打王を3度獲得するなど1989年は近鉄が優勝を果たすなどチームに大きく貢献しました。
しかしながらNPB1年目の1988年は2軍で燻っていたというからプロ野球選手がどんなタイミングで突然活躍するのかはわからないなと改めて思わされますね。
豪快な打撃が魅力の中村紀洋選手でしたが、実は三塁守備が非常に軽快で華麗で、松田宣浩(ソフトバンク→巨人)に並ぶNPB最多タイの7度のゴールデングラブ賞を獲得しています。プロ野球選手モデルのグローブは魅力的ですよね!
近鉄バファローズ歴代ベストナインで勝手にオーダーを組んでみた
今回じょへーが選出した近鉄バファローズのベストナインでオーダーを勝手に組んでみました。
1.大石大二郎(二)
2.水口栄二(遊)
3.タフィ・ローズ(左)
4.中村紀洋(三)
5.土井正博(一)
6.ラルフ・ブライアント(指)
7.栗橋茂(右)
8.大村直之(中)
9.梨田昌孝(捕)
先発:野茂英雄
中継ぎ:赤堀元之
抑え:大塚晶文
「永久不滅のいてまえ打線」が完成しました!いや〜これはすごい!
逆に凄すぎるが故に、6番以降の打順は「その選手へのリスペクトが欠落しているのではないか」と私自身がすごく不安になりしたが、打順は1番から9番までしかないのです。。。
オーダーを組んでいると懐かしい名前ばかりで昔ケーブルテレビで大阪ドームの近鉄バファローズの試合をみていたことを思い出し、ついうるっとしてしまいました。。。
皆様が選ぶ大阪近鉄バファローズの歴代ベストナインはいかがでしょうか?
もしかしたら、若い野球ファンの方の中でも「名前は知っているけどリアルタイムではみていないな」という声もあるのではないでしょうか。
近鉄が消滅したことが17年前と思うと時の流れは早いものだなと思うんですよね!(この辺の話はしみじみワインでも飲みたくなるからだめだ笑)
他の球団のベストナイン選出に比べても何かじょへーの中でも「特別な気分」でこの記事を書いたような気がします。
皆様のご意見や、感想がありましたら、コメントもどしどしお待ちしております!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )
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