長い歴史を持つプロ野球ですが、その歴史の分だけ、各球団にも歴史があります。
長い歴史の中で様々な名プレーヤーが誕生してきたプロ野球界なので、是非その選手とチームの偉大な歴史にもう一度スポットライトを当てていきたいということでこの記事を書いてみました。
題して、「プロ野球各球団歴代ベストナイン編!!」
ということで今回は、埼玉西武ライオンズの歴代ベストナイン(当サイト独自)を紹介していきます。
埼玉西武ライオンズ歴代ベストナインはこれだ!
【先発投手】
松坂大輔(西武ライオンズ→レッドソックス→メッツ→福岡ソフトバンクホークス→中日ドラゴンズ→埼玉西武ライオンズ)

日本時代キャリアハイ:2006年 26登板17勝5敗186.1回 防御率2.13 200奪三振 WHIP0.92 完投13 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB): 219試合114勝65敗1セーブ 1464.1回 防御率3.04 1410奪三振 WHIP1.16 勝率.637 完投72 完封18(1999年〜2006年,2016年,2018年〜2019年、2021年 実働12年 ※在籍17年)
通算成績(MLB): 158試合56勝43敗1セーブ3ホールド 790.1回 防御率4.45 720奪三振 WHIP1.40 勝率.566(2007年〜2014年 実働8年)
稲尾和久、東尾修、西口文也など素晴らしい投手は数多くいますが、私が野球を見始めた1999年にルーキーで高卒ながら豪速球と鋭いスライダーで相手打者を討ち取る衝撃は忘れられなくやはり松坂大輔にしました。
新人からいきなり 16勝を挙げ、防御率も2.60ととてつもない成績を挙げ、入団時は200勝の名球会入りは当然のことと思われている風潮がありましたがオリンピック、WBCなど日本代表としてもフル回転しており、また、西武時代もとにかく完投数が多く他の投手に比べてもチームのためにとにかく投げた投手と私は絶賛しています。
その成績以上に野球界に残したインパクトは凄まじいものがあり、私の世代では仙台育英からヤクルトに入団した佐藤由規などは非常に松坂に似た投球フォームで影響を受けた野球少年は少なくないのではないでしょうか。
2021年を最後に怪物松坂大輔は最後の登板でルーキー、全盛期時代の豪速球はみる影もなく110キロ台の球速で日本ハムの近藤健介相手に四球に終わり、現役生活に幕を閉じました。
私がプロ野球を見始めた1999年がちょうど松坂大輔という怪物投手が出現し、また自分自身の重ねた年齢とともに、時代の移り変わりを感じました。
【中継ぎ】
森慎二(西武ライオンズ→デビルレイズ傘下→石川ミリオンスターズ)

キャリアハイ:2000年 58登板5勝6敗23ホールド 78.2回 防御率1.83 奪三振101 WHIP0.90
通算成績(NPB): 431試合44勝44敗50セーブ17ホールド 653.0回 防御率3.39 755奪三振 WHIP1.32 (1997年〜2005年 実働9年)
足を高く上げて長身を活かして投げ下ろす独特の投球フォームが魅力的な森慎二。
力強い球で通算でも奪三振は9.00を超えています。中継ぎの指標であるホールドを正式記録として使われていない時期に全盛期だったのですが、現代のプロ野球であればどの球団も喉から手が出るほど重宝されるリリーフに違いありません。
キャリアハイの2000年は78.2回を投げ、奪三振が101と非常に高い奪三振能力を誇っていることが数字から見て取れます。
埼玉西武ライオンズでコーチを務めていた2017年シーズン中に急病により僅か42歳の若さでご逝去されました。森慎二の名前は確かに西武ライオンズの歴史に刻まれています。安らかにお眠り下さい。
【抑え】
増田達至(埼玉西武ライオンズ)

日本時代キャリアハイ:2020年 48登板5勝0敗33セーブ1ホールド 49.0回 防御率2.02 393奪三振 WHIP1.04
通算成績(NPB): 547試合31勝38敗 194セーブ 106ホールド 559.0回 防御率3.01 477奪三振 WHIP1.12(2013年〜2024年現在現役 実働11年)
2023年シーズン終了時点の194セーブは2位の豊田清の135セーブを上回る球団記録となっています。
大学、社会人を経て2012年ドラフト1位で入団すると当初は中継ぎとして起用され、大きな離脱もなく活躍し続けました。2016年に抑えに回ってから2018年は不調で中継ぎにも回りましたが基本的には西武ライオンズの抑えは増田しかいないという程現在の増田の存在感は大きいと言えます。
150キロを超える力強いストレートにスライダー、近年はフォークボールも有効に使っており、今後とも西武ライオンズの絶対的守護神としての活躍を期待したいですね。
【捕手】
森友哉(埼玉西武ライオンズ→オリックスバファローズ)

キャリアハイ:2019年 135試合492打数162安打 打率.329 本塁打23 打点105 二塁打34 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1036試合3531打数1022安打 打率.289 本塁打120 打点513(2014年〜2024年現在現役 実働10年)
古田敦也、城島健司、矢野輝弘、谷繁元信、西山秀二の時代の「打てる捕手」が減った近代の野球界で非常に素晴らしい打撃能力を持っている森友哉。
2019年には打率.329で首位打者、本塁打23、打点105と西武ライオンズのリーグ優勝に大きく貢献しました。
守備の面ではまだまだスローイングの面など課題はあると言われていますが、まだ入団して10年も経っていない選手なので今後の伸び代に期待したいですね。
本ベストナインでは通算成績では伊東勤の方がもちろん上なので非常に迷いましたが、やはりこれだけ打てる捕手はなかなかいるものではないので森友哉を選出させていただきました。
2023年よりFA権を行使してオリックスバファローズへの移籍が決まりました。
【一塁手】
清原和博(西武ライオンズ→読売ジャイアンツ→オリックスバファローズ)

キャリアハイ:1990年 129試合436打数134安打 打率.307 本塁打37 打点94 四球105 死球15 出塁率.454 長打率.615 OPS1.068 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):2338試合7814打数2122安打 打率.272 本塁打525 打点1530 死球196 三振1955(1986年〜2006年,2008 実働22年 ※在籍23年) ※赤字はNPB記録
王貞治の記録を抜くかもしれないと入団前に大きな期待を背負いながらも現役生活で一度も打撃タイトルを獲得することがなかったことから「無冠の帝王」と呼ばれた清原和博。
PL学園高校時代から甲子園の大スターとして活躍し、巨人か阪神への入団を希望しながらもドラフトでくじ引きの結果西武ライオンズへ。
確かに打撃タイトルに不思議なほど一度も縁がなかった清原ですが、通算で525本塁打を放つなど、今も野球ファンの記憶に残る選手です。
【二塁手】
辻発彦(西武ライオンズ→ヤクルトスワローズ)

キャリアハイ:1993年 110試合429打数137安打 打率.319 本塁打3 打点31 盗塁14 出塁率.395 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1562試合5187打数1462安打 打率.282 本塁打56 打点510 盗塁242(1984年〜1999年 実働16年)
西武ライオンズ黄金期を支えた名セカンド辻発彦。
現役中は二塁手としてゴールデングラブ賞に8度輝くなど、強い西武に必要不可欠な野球選手でした。また、キャリアハイとなった1993年は首位打者に輝くなど打撃の技術も非常に高い選手でした。
特徴的なのが182センチとそんなに低くない身長ながらバットを短く持つ姿ではないでしょうか。西武ライオンズ黄金期は秋山、清原、デストラーデなどの長距離砲が勢揃いしていましたが、西武ライオンズになくてはならない存在として活躍しました。
現役時代をリアルタイムでみた記憶がないが残念です。
【三塁手】
中村剛也(西武ライオンズ・埼玉西武ライオンズ)

キャリアハイ:2009年 128試合501打数143安打 打率.285 本塁打48 打点122 出塁率.359 長打率.588 OPS1.010 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):2042試合6976打数1771安打 打率.254 本塁打471 打点1342 三振2066 ※赤字はNPB記録 (2003年〜2024年現在現役 実働21年)
「おかわり君」という愛称で慕われていますが、大きな飛球を放つセンスは抜群で、通算で471本塁打を放っている強打者です。
2008年に西武ライオンズが日本一に輝いた年はブレイク1年目で46本塁打を放ち大きく貢献し、2009年は自己最高を更新する48本塁打を放ちました。
また、2011年は統一球にボールが変わり、各打者本塁打が激減している中、中村剛也だけが本塁打を打ち続けダントツ1位の48本塁打を放ち本塁打王に輝きました。これは2011年シーズンの千葉ロッテマリーンズの年間のチーム本塁打が46本だったのですが、中村剛也一人で1チーム分以上の本塁打を放ったことになり、数字が凄さを物語っています。
現役晩年になってからも長打力、勝負強い打撃は衰えておらず最後の最後まで沢山、中村剛也のホームランをファンとして見れることを願います。
【遊撃手】
松井稼頭央(西武ライオンズ→メッツ→アストロズ→東北楽天ゴールデンイーグルス→埼玉西武ライオンズ)

キャリアハイ(NPB):2002年 140試合582打数193安打 打率.332 本塁打36 打点87 盗塁33 ※トリプルスリー ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):1913試合7190打数2090安打 打率.291 本塁打201 打点837 盗塁363(1995年〜2003年,2011年〜2018年 実働17年 ※在籍18年)
通算成績(MLB):630試合2302打数615安打 打率.267 本塁打32 打点211 盗塁102(2004年〜2010年 実働7年 )
プロ野球OBやプロ野球ファンの多くがNPB最強ショートに選ぶのが松井稼頭央なのではないでしょうか。
西武ライオンズには石毛宏典、中島裕之、近年では源田壮亮など素晴らしい選手が歴代いますが、やはり松井稼頭央でしょう。
また、プロ野球界でも数少ない両打ちの野手です。NPBで両打ちでここまでの成績を挙げた選手は松井稼頭央ぐらい(高橋慶彦もいますね!)で尚且つショートという難しいポジションをこなしたことから史上最強の遊撃手と呼んでも過言ではないのではないだろうか。
走攻守全てにおいてトップクラスの成績を残していた松井稼頭央ですが、昨年2000本安打を達成した坂本勇人や数多くの内野手がプロ野球に入団する際は「松井稼頭央のようになりたい」というコメントを残している選手が数多くいたことを記憶しています。
私も幼少時代に祖父宅で当時パリーグを衛星放送でみていた際は常に松井稼頭央の姿を目で追っていました。
当時は交流戦もなかったことからオールスターはパリーグのスター選手がみられる貴重な期間でしたがその時から放つオーラは他のスター選手よりもまた一つ上をいっている印象でした。
西武からFAでメジャーリーグへ挑戦し日本球界最強遊撃手の活躍が期待されたものの、実際は一定以上の成績は残したもののそれ以上に日本時代の姿から周囲の期待が大きくMLB挑戦はやや失敗という論調があります。
しかし、守備面ではグラウンドが人工芝から天然芝に変わり非常に苦しんでいる間に遊撃手ではなく二塁手へのコンバートなど日本時代のように自分のリズムでなかなかプレーできていない印象を受けました。
それでもNPB17年間で2090安打、MLB7年間で615安打と日米通算で2705安打と偉大な記録が残っています。
【外野手】
秋山幸二(西武ライオンズ→福岡ダイエーホークス)

キャリアハイ:1989年 130試合478打数144安打 打率.301 本塁打31 打点99 盗塁31 ※トリプルスリー
通算成績(NPB):2189試合7997打数2157安打 打率.270 本塁打437 打点1312 盗塁303 二塁打377 (1981年,1984〜2002年 実働20年 ※在籍22年)
超アスリート的な選手として野球ファンに夢を見させてくれた秋山幸二。
本塁打も打てて、盗塁も出来て、守備も素晴らしい野手として西武ライオンズの黄金期に欠かせない存在でした。打率こそ、.300を切るシーズンが多いものの、1989年には打率.301、本塁打31、盗塁31でトリプルスリーを達成しています。
トリプルスリーを達成した年以外でも1987年に秋山自身最多となる43本塁打を放ち本塁打王、1990年は本塁打王こそ逃しますが35本塁打を放ちながら51盗塁で見事、盗塁王に輝いています。
プロ野球歴史の中で本塁打王を数多く獲得した選手はいますが、本塁打王を獲得しながら盗塁王も獲得した経験がある選手というのは非常に珍しい存在で、その身体能力を活かし守備面でも外野手として11度のゴールデングラブ賞を受賞しています。
現代の走攻守揃った何でもできる選手の元祖は秋山幸二なのではないかと私は思います。
栗山巧(西武ライオンズ・埼玉西武ライオンズ)

キャリアハイ:2008年 138試合527打数167安打 打率.317 本塁打11 打点72 盗塁17 犠打22 ※太字はリーグ最多
通算成績(NPB):2241試合 7605打数2120安打 打率.279 本塁打127 打点902 犠打102 二塁打399 (2004年〜2024年現在現役 実働20年)
シブい打撃でとにかくここぞという時に、チームが苦しい時に粘り強い打撃でチームを牽引する栗山巧。
西武ライオンズ一筋で活躍してきました。また、意外かもしれませんが、1980年代から1990年代は西武の黄金期でしたが、西武ライオンズ所属選手として放った安打は栗山巧の2120安打が球団歴代一位なのです。(2位は石毛宏典の1806本)
2008年、2018年、2019年と既に3度の西武ライオンズ優勝を経験しており、強い西武ライオンズに欠かせない存在です。
近年は守備などの衰えは隠せませんが、若手には出来ない粘り強く勝負強い打撃はチームに必ず必要な存在として現在もチームを支えています。
また、2021年には球団史上初の2000本安打を達成し、名実共にミスターライオンズに相応しい実績を残しています。
まだまだチームの顔として活躍が楽しみで仕方ありません。
最後に一言だけ。。。私栗山巧の大大大ファンです。(全然記事と関係なくてすみません。)
秋山翔吾(埼玉西武ライオンズ→レッズ→広島東洋カープ)

キャリアハイ(NPB):2015年143試合 602打数216安打 打率.359 本塁打14 打点55 盗塁17 ※赤字はNPB歴代最多
通算成績(NPB):1366試合5263打数1565安打 打率.297 本塁打125 打点577 盗塁120(2011年〜2019年,2022年〜2024年現在現役 実働11年)
通算成績(MLB):142試合317打数71安打 打率.224 本塁打0 打点21 盗塁9(2020年〜2021年 実働2年
NPB最多安打の記録を持っている秋山翔吾。
2011年から試合に出続けるものの、打撃面では.300未満〜.250前後と完全なレギュラークラスにあと一歩という状況が続いていましたが、2015年にバットを寝かせる構え方に変えブレイク。驚異的なスピードでヒットを重ねね、シーズン216安打は日本記録。打率.359と例年なら首位打者の成績を残すものの柳田悠岐がそれを上回る.363で首位打者獲得はならず。
しかし、2015年以降は打率3割以上をほぼコンスタントに残し続け、首位打者獲得や本塁打も2017年から2019年まで3年連続で20本を超えるなど長打力も向上させました。
守備面でも高い身体能力を活かし、2019年まで西武ライオンズの外野の中心としてではなく、パリーグを代表する外野手として活躍しました。
MLBへ移籍し、2020年、2021年は怪我での出遅れもあり非常に苦戦しました。2022年シーズン中にレッズから広島東洋カープへ移籍しました。
【指名打者】
オレステス・デストラーデ(ヤンキース→パイレーツ→西武ライオンズ→マーリンズ→西武ライオンズ)

キャリアハイ:1990年 130試合476打数125安打 打率.263 本塁打42 打点106 太字はリーグ最多
通算成績(NPB):517試合1816打数476安打 打率.262 本塁打160 打点389(1989年〜1992年,1995年 実働5年)
通算成績(MLB):237試合765打数184安打 打率.241 本塁打26 打点106(1987年〜1988年,1993年〜1994年 実働4年)
右投げ両打ちのカリブの怪人と呼ばれた男、デストラーデ。
両打席でホームランを量産し続け僅か5年間のNPB在籍で3度の本塁打王を獲得した長距離砲でした。打率は通算でも.262とやや確実性に欠けるものの、当時のクリーンアップの秋山幸二、清原和博、そしてデストラーデで西武ライオンズ脅威の打線を形成してきました。
写真にある通り、本塁打を放った後に弓矢を引くような独特のポーズがファンを魅了し、その成績以上にプロ野球ファンを楽しませました。
残念ながら私自身は彼の現役時代のプレーをリアルタイムで見れていませんが、西武黄金期を語る上でデストラーデの名前が必ずと言っていいほど出てくるので選出させていただきました。
プロ野球選手が実際に試合に使ったバットで作られた「お箸」の「かっとばし」を利用して環境にやさしいSGDsの一員になり、プロ野球を持続可能な社会の一つとして支えていきましょう!
埼玉西武ライオンズ歴代ベストナインで勝手にオーダーを組んでみた
今回当サイトが選出した埼玉西武ライオンズのベストナインでオーダーを勝手に組んでみました。
1.(遊)松井稼頭央
2.(二)辻発彦
3.(中)秋山幸二
4.(一)清原和博
5.(指)オレステス・デストラーデ
6.(右)秋山翔吾
7.(三)中村剛也
8.(捕)森友哉
9.(左)栗山巧
先発:松坂大輔
中継ぎ:森慎二
抑え:増田達至
まず、私は下位打線に組み込んでしまった選手の皆様にお詫びを申し上げなければなりません。。。
4番に何人も入れていいのであればそうしたいんです。。。(汗)それぐらい豪華なメンバーですね。
そして、少しこだわってしまいましたが、秋山、清原、デストラーデの「AKD砲」の通りに打順を組んでしまいました!
とにかくどのポジションにも素晴らしい選手が沢山いて、このメンバーに選出しなかった選手もとても素晴らしい選手がまだまだいます。
やはり、西武ライオンズはどの世代、ポジションでも抜け目がないですね。
皆様が選ぶ埼玉西武ライオンズの歴代ベストナインはいかがでしょうか?
コメントもどしどしお待ちしております!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました( ^ω^ )
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